コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第115回
4年ぶりに来日した、アカデミー女優のナタリー・ポートマンが、7月20日に新宿バルト9で行われた、映画『プラネタリウム』のジャパンプレミアに出席した。
開口一番「ワタシノアタラシイエイガ、プラネタリウムデス(私の新しい映画、プラネタリウムです)」と、日本語で挨拶したナタリー。
さらに、日本が大好きな様子のナタリーは、「愛するレベッカとともに日本に来ることができて、大きな贈り物になりました。今回も最高に楽しんでます」と、親友であり、本作のメガホンを執ったレベッカ・ズロトヴスキ監督と来日できたことをことさらに喜ぶと、レベッカ監督の方も「ナタリーと日本に来るのは今回が初めてなんですけど、毎回日本には愛する人と来ていて、前回は恋人と来ましたが、今回は愛する友人と来ることができたので嬉しいです」と、頬を緩ませていた。
ナタリーは、2010年より「クリスチャン・ディオール」のブランドアンバサダーを務めており、4年前の来日に続き、今回もその仕事を兼ねての来日となったが、本人にとってはとにかく日本に来られれば何でもいいようで、「日本に来るチャンスは絶対に逃したくないです。それくらい好きです」と、日本愛を溢れさせると、日本映画への出演も「日本語での演技は不安がありますが、チャンスがあれば是非」と、意気込んでいた。
最後に、ナタリーは「私は、未だに新しい世界へ挑戦する機会を与えられているのでとても恵まれています。意義深いことがまだまだ出来ていることを光栄に思います」と語り、自身の境遇に感謝していたのだった。
なお、ステージでは、ゲストへのプレゼントとして、「ナタリー」「レベッカ」とそれぞれの名前が入った番傘が贈られると、楽しそうにハシャぐ2人の姿も見られた。
映画『プラネタリウム』(ファントム・フィルム配給)
映画『プラネタリウム』(ファントム・フィルム配給)は、霊感の強い姉妹の才能を目の当たりにし衝撃を受けた、大手映画会社のプロデューサーが、2人を主人公にしたゴースト映画を製作しようと画策する姿を描いたミステリアス・ドラマ。
監督:レベッカ・ズロトヴスキ 脚本:レベッカ・ズロトヴスキ、ロバン・カンピヨ 出演:ナタリー・ポートマン、リリー=ローズ・デップ、ルイ・ガレル、エマニュエル・サランジェ、アミラ・カサール、ピエール・サルバドーリ、ダーヴィット・ベネント、ダミアン・シャペル ほか