Jun 18, 2017 news

山田孝之、実験失敗に終わった映画化に落ち込み、一度も呼んでもらえない日本アカデミー賞を呪う

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コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第97回

俳優の山田孝之が、6月17日にTOHOシネマズ 新宿で行われた、『映画 山田孝之3D』の公開記念舞台挨拶に登壇した。

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「何とか止めようとしましたが、止められませんでした」 「実験的にやったんですが、実験は失敗に終わりました」

テレビ東京で放送されたドラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』から続く本作の映画化自体を否定し、終始うつむいていた山田は、さらに「さっき上映後に舞台挨拶をした時はシーンとしてました。『ムカついた方いますか?』って聞いてみたら5〜6人いましたね」と明かし、より落ち込んでいたのだった。

そんな山田が唯一笑顔を見せたのが、この日、テレビ東京の須黒清華アナウンサーとともにMCを担当した、女優の芦田愛菜との会話だった。

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中学生とは思えない落ち着きで堂々と司会業をこなしていた芦田は、山田について「自分のことを知ろうとしている山田さんがカッコイイと思いました」と、自分を卑下する山田とは正反対に真っ直ぐな瞳でその想いを打ち明けると、「プフーッ」と思わず吹き出し、照れ笑いを浮かべる山田。 また、初の司会業について、芦田が「いつもと逆の立場なので不思議な気分です」と吐露すると、「優しい気持ちになりますね」と、穏やかな表情を取り戻していた山田の姿がそこにはあった。

芦田の言葉に元気が湧いてきたのか、山田は「良い映画とか良い俳優とかは関係なく、賞のことしか考えていません!! まずはどんな手を使ってでも、日本アカデミー賞に呼んでもらえるようにします。18年もやっていて未だに声が掛からないし」と、カンヌでも目指していた“賞”に関して魂の叫びを溢れさせていた。

そして、山田に振り回され続けたのが、松江哲明監督とともに本作のメガホンを執った山下敦弘監督。

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2015年に同局で放送された『山田孝之の東京都北区赤羽』からの長い付き合いとなったが、山下監督は「出品はできませんでしたけどカンヌにも行けたし、今回もTOHOシネマズで映画が上映できたし、色々な景色を見せてくれた山田君には感謝しています」と口にすると、山田の魅力を「力がある」とし、「山田君の半径5mくらいにいると、それがどんなことでも正しいと思わせてくれるというか、“山田力”が凄いんです!」と、声高に訴えていた。

ちなみに、舞台挨拶の途中に突然メガネを掛け、そしてすぐに外した山田。 場を盛り上げようとメガネをしてみたものの、お客さんの反応がイマイチだったのですぐに止めたのかと思いきや、本人曰く「会場に知り合いがいっぱい来てるから見ようと思ったら、全然見つからなかったです」とのことだった。

『映画 山田孝之3D』(東宝映像事業部配給)

『映画 山田孝之3D』(東宝映像事業部配給)は、俳優の山田孝之が、カンヌ国際映画祭での受賞を果たすため映画作りに奮闘する姿を描いた、異色のドキュメンタリードラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』から生まれた3D映画。

監督:松江哲明、山下敦弘 出演:山田孝之、芦田愛菜

公式サイト http://www.tv-tokyo.co.jp/yamada_cannes/smp/takayuki_yamada_the_movie_3d/

佐々木誠

「日刊 情報プレス」編集者 (有)情報プレス社が発行する「日刊 情報プレス」は、映画業界のニュースやイベント、興行成績、劇場公開情報など、映画に関する様々な情報を掲載。また、Facebookページでは、【情報プレスα】(www.facebook.com/joho.press.jp)として、映画の舞台挨拶やイベントの模様を面白可笑しく掲載中。日々アップしている。