Mar 08, 2024 news

映画『パスト ライブス/再会』など、監督たちの実体験をもとに描かれた“オートフィクション映画”の名作4選

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『mid90s ミッドナインティーズ』

90年代への愛と夢が詰まった青春映画のマスターピース

 1990年代半ばのロサンゼルス。13歳のスティーヴィー(サニー・スリッチ)は兄のイアン(ルーカス・ヘッジズ)、母のダブニー(キャサリン・ウォーターストン)と暮らしている。小柄なスティーヴィーは力の強い兄に全く歯が立たず、早く大きくなって彼を見返してやりたいと願っていた。そんなある日、街のスケートボード・ショップを訪れたスティーヴィーは、店に出入りする少年たちと知り合う。彼らは驚くほど自由でかっこよく、スティーヴィーは憧れのような気持ちで、そのグループに近付こうとするが‥‥。

『マネーボール』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などで俳優として活躍するジョナ・ヒルが初めて監督・脚本を担当した作品。自身が少年時代を過ごした1990年代のロサンゼルスを舞台に、13歳の少年の成長を描いた青春ドラマ。

Amazon Prime Video、U-NEXTなどで配信中(日本公開:2020年9月4日)


『レディ・バード』

青春の輝きと痛みを知る誰もが共感し、心震わせる物語

 進路をめぐり母親と大喧嘩した挙句、骨折し、ギプスをつけるはめになった17歳のクリスティン(しアーシャ・ローナン)は、自らを“レディ・バード”と名づけ、周囲にもそう呼ばせていた。あるとき、ミュージカルのオーディションを受けることにした彼女は、好青年ダニー(ルーカス・ヘッジズ)らと出会う。

『20センチュリー・ウーマン』などで知られる女優のグレタ・ガーウィグが、自身の出身地米カリフォルニア州サクラメントを舞台に描いた自伝的な青春映画。『フランシス・ハ』や『ハンナだけど、生きていく!』などでは脚本も手がけていたグレタだが、初めて単独監督としてメガホンをとった本作で第90回アカデミー賞 作品賞、監督賞など5部門にノミネート。その後監督・脚本を務めた『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』『バービー』もそれぞれアカデミー賞作品賞へノミネートを果たし、映画界になくてはならない存在として活躍している。

Amazon Prime Video、U-NEXTなどで配信中(日本公開:2018年6月1日)