日本版キービジュアルと予告編が完成
完成したメインビジュアルは、サンドラと娘、そして彼女の「自力で家を建てる」という無謀な計画に協力する多様な顔ぶれの隣人たちと、全て手作りで建てられた小さな家の心温まる場面が切り取られている。「世界は変えられる。この場所があるから。」という希望あふれるコピーに、アイルランドのシンボルカラーであるグリーンが印象的だ。
日本版予告編では夫の暴力に耐えかね娘を連れて家を飛び出すも、お金もまともな職もなく孤独な中、愛する娘達のために前に進もうとするサンドラのたくましい姿が映し出されている。この予告編だけでも舞台で鍛えられたクレア・ダンの類まれな演技力がうかがえるだろう。
また、長編初主演のダンの脇を固めるのは、デイムの称号(大英帝国勲章)を持つベテラン女優のハリエット・ウォルター(『つぐない』、「ザ・クラウン」)、イギリスの演劇界で最も権威あるローレンス・オリヴィエ賞を2度受賞し、「ゲーム・オブ・スローンズ」の狡猾な諜報機関の頭、ヴァリス役が記憶に新しいコンリース・ヒル。母サンドラを支える娘役の愛らしい子役たちの名演も見逃せない。
本作は、2/5に発表された英国アカデミー賞のロングリストで、イギリス映画の作品賞部門【英国作品賞】候補20作品に選ばれた。いま世界が熱い注目を向けるクリエーターのクレア・ダン。そして、彼女に共鳴したイギリス・アイルランドの実力派チームが結集した話題作『サンドラの小さな家』にどうぞご期待ください!
『サンドラの小さな家』場面写真
脚本・主演クレア・ダン(Clare Dunne)
1988年、アイルランド・ダブリン生まれ。主に舞台俳優として活躍。フィリダ・ロイド監督が2012年~2017年にロンドンの劇場ドンマー・ウエアハウスで上演したシェイクスピア劇を女性のみで演じるという実験的な三部作「ジュリアス・シーザー」(2012)、「ヘンリー4世」(2014年)、「テンペスト」(2016)に出演し好評を博す。2018年に脚本と出演を務めた、アイルランドでのゼロ時間契約や人々の生活苦の問題を扱った社会派の一人芝居「Sure Look It Fuck It」が完売し話題に。そしてロイド監督に持ち込んだ本作『サンドラの小さな家』の脚本がダン自身の主演で映画化。2020年のサンダンス映画祭で絶賛され、一躍注目を浴びVariety誌が選ぶ2020年ベスト映画第4位に選出、同誌の「2020年に注目すべき脚本家トップ10」、VOGUE誌の「2021年のライジングスター15」にも選ばれた。次回作はリドリー・スコット監督、マット・デイモン、アダム・ドライバーら共演の映画『The Last Duel』への参加が発表されている。 フィービー・ウォラー=ブリッジ(「フリーバッグ」主演・脚本。『007』最新作で脚本チームに大抜擢)に続く2021年ブレイク必至の女性クリエーターとして目が離せない!
【STORY】
シングルマザーのサンドラ(クレア・ダン)は、2人の幼い子どもたちと共に、虐待をする夫のもとから逃げ出すが、公営住宅には長い順番待ち、ホテルでの仮住まいの生活から抜け出せない。ある日、娘との会話から小さな家を自分で建てるというアイデアを思いつく。サンドラはインターネットでセルフビルドの設計図を見つけ、清掃人として働いている家のペギー(ハリエット・ウォルター)、建設業者のエイド(コンリース・ヒル)など、思いがけない人々の協力を得て、家の建設に取り掛かる。しかし、束縛の強い元夫の妨害にあい…。サンドラは自分の人生を再建することができるのだろうか?
4月2日(金)、新宿ピカデリー、
ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開
監督:フィリダ・ロイド『マンマ・ミーア!』、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』
共同脚本:クレア・ダン、マルコム・キャンベル『リチャードの秘密』
出演:
クレア・ダン
ハリエット・ウォルター『つぐない』
コンリース・ヒル「ゲーム・オブ・スローンズ」
2020年/アイルランド・イギリス/英語/97min/スコープ/カラー/5.1ch/
原題:herself/日本語字幕:髙内朝子
提供:ニューセレクト、アスミック・エース、ロングライド
配給:ロングライド
公式サイト:https://longride.jp/herself/
©Element Pictures, Herself Film Productions, Fís Eireann/Screen Ireland, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute 2020
4月2日(金)、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開