世界各地の映画祭で評価された日本・フィリピン合作映画『ひとりで死ぬのはイヤだから』が全国順次公開されることが決定し、あわせて予告映像が公開された。
本作の主人公は、人間関係の希薄なサラリーマン・ヨージ。近隣の孤独死を目撃した彼は、「ひとりでは死にたくない」と自らの最期を意識し始める。天涯孤独となった彼は、年間7万人が「ひとりで死ぬ」孤独死大国・日本から、「孤独のない国」フィリピンへ──。人付き合いの苦手な男が出会った、最高におせっかいで、じんわり心に染みる再起の物語。
本作は、第27回ウディネ・ファーイースト映画祭にて最優秀新人監督賞(ホワイトマルベリー賞)を受賞したほか、第13回QCinema国際映画祭での最優秀脚本賞受賞、第69回BFIロンドン映画祭サザーランド賞ノミネートなど、各国の映画祭で確かな感動を呼んでいる。監督・脚本を務めたのは、注目のフィリピン人女性映画作家、ジャヌス・ヴィクトリア。アメリカの雑誌「TIME」で特集された日本の「孤独死」に衝撃を受け、本作を生み出した。それぞれの社会が抱える現実に目を凝らしつつ、人間の温かさ、そして愚かさを、鋭くもやさしい眼差しで描き出している。

主演を務めるのは、リリー・フランキー。小心者で見栄っ張りで、でも誰よりも傷つきたくない55歳のサラリーマン・ヨージを、ユーモアと哀愁をにじませて愛おしく等身大に演じきった。本作のワールドプレミアが行われた第25回東京フィルメックスでの舞台挨拶でリリーは「俺はこの役のために45年間一人暮らししていますからね。肉体的にも、精神的にも、孤独死に向き合う人間の役が自然に演じられました」と、彼らしいユーモアを交えたコメントを寄せた。
共演には、ヨージの母親役を昨年惜しくも亡くなった吉行和子が演じたのをはじめ、マリア・イザベル・ロペス、ソリマン・クルス。渡辺いっけい、古舘寛治、岩松了、片岡礼子ら日比の実力派キャストが集結し、物語に深い奥行きを与えている。

あわせて公開された予告映像では、唯一の肉親を亡くし天涯孤独となったヨージが、「孤独のない国」フィリピンの首都マニラへ渡り、底抜けに明るい現地の人々の「おせっかい」な優しさに戸惑いながらも、少しずつ人の関わりに希望の光を見出していく姿がエモーショナルに映し出される。孤独が日常のなかに深く沈殿する日本と、喧騒に満ちあふれながらも人と人との距離が近いフィリピン。単純な対比に終わることなく、それぞれの社会が抱える死をめぐる現実に目を凝らしつつ、人間の温かさ、そして愚かさを、鋭くも優しい眼差しで描き出していく。

映画『ひとりで死ぬのはイヤだから』は、2027年1月16日(土)より全国順次公開。

人間関係の希薄なサラリーマン・ヨージは、近隣の孤独死を目撃し「ひとりでは死にたくない」と自らの最期を意識し始める。天涯孤独となった彼は、母を看取ったフィリピン人看護師を頼りマニラへ向かう。
監督・脚本:ジャヌス・ヴィクトリア
出演:リリー・フランキー、マリア・イザベル・ロペス、チャーリー・ディゾン、ソリマン・クルス、古舘寛治、岩松了、片岡礼子、佐久間哲、赤司ステファニー、横内亜弓、ジェナビリア・ビバル・重水、額田信一、渡辺裕也、佐藤貴史、仁山貴恵、ジャン・裕一、櫻井寛人、後藤ひろみ、ヴィカシュ・パリワル、シーンリー・ヘネル、ジョシュア・カビラダス、渡辺いっけい、吉行和子
配給:Spanic Films
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2027年1月16日(土) ポレポレ東中野ほか全国順次公開
公式サイト hitoiya.com