Oct 06, 2026 news

井筒しま×東出昌⼤×毎熊克哉 時代に抗う、愛の劇薬 映画『雨のエトランゼ』 本予告映像公開

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2022年に逝去した鬼才・石井隆が遺した幻の脚本を『悪い夏』『名無し』の城定秀夫監督が映画化した『雨のエトランゼ』。このたび本作の本予告映像が公開された。

『死んでもいい』『ヌードの夜』『GONIN』『GONINサーガ』まで19本の監督作品を遺し、2022年にこの世を去った鬼才・石井隆。しかし、遺したものは他にもあった。生前、撮る機会をうかがいながら書き溜めていた何本もの脚本だ。そのうちの一作が、劇画家として名を馳せていた70年代に発表した劇画を、自ら脚本化し、晩年、病床でも手を入れていたという「雨のエトランゼ」。

そんな石井隆の長年にわたる執念と遺志を継いで映画化を果たしたのは、『名無し』『藁にもすがる獣たち』に続いて本作が今年三本目の公開作となる監督・城定秀夫。城定の愛と孤独、石井のエロスとタナトス、さらにバイオレンス描写までもが響き合う中、男と女の愛の切なさ、わからなさ、そして怖さまでをも滲ませる。

本作の主人公は、モデル募集の広告を見て、とあるサブカル雑誌の編集部を訪れたという名美。そこで出会ったのは、編集長の村木と、フリーカメラマンの川島だった。どこか危うく、何を考えているのか掴みきれない名美。そんな彼女を放っておくことのできない村木と、欲望のままに近づいていく川島。まるで引き寄せられるように出会った三人は、それぞれの思いを抱えながら、次第に抜け出すことのできない関係へと足を踏み入れていく。

天使とも悪魔とも、あるいは無自覚な地獄への案内人ともいえる名美を演じたのは、本作が初の主演作となる井筒しま。ハードなシーンにも果敢に挑みつつ、見る者を射抜くような大きな瞳を印象に残し〝運命の女〟を見事体現。また、名美に翻弄されていく二人の男は、各々石井隆と城定秀夫に縁のある者をキャスティング。村木は『GONINサーガ』に主演し石井隆の最後の現場を知る東出昌大、川島は城定秀夫監督作品常連の毎熊克哉が演じ、「名美のわからなさ」に翻弄されながらも囚われ続けていく姿を、それぞれの形で痛切に表現している。さらには、石井隆が劇画、映画を通して描き続けてきた“名美と村木”を井筒と東出がどう作り上げたのかも、石井隆ファンにとっての大きな見所と言える。

加えて、石井隆の映画監督デビュー作『天使のはらわた 赤い眩暈』で主人公の村木を演じ、最後まで石井作品を支え続けた竹中直人も出演。竹中は、老小説家・掛川として村木と喫茶店で対話するシーンのみの登場ではあるが、この箇所は生前、石井が脚本の改稿中に自身の原作劇画にはなかった対話をあえて加えたシーンだけに、重要な役割を担う。

同じくキーパーソンともいえる村木の妻・陽子役に、城定監督作品『愛なのに』でヒロインを務め、『銀平町シネマブルース』にも出演した、さとうほなみ。村木への疑心暗鬼から酒に溺れ精神のバランスを崩していく、ある意味〝第二の名美〟ともいうべき女のどうしようもなさを体現する。

このたび公開された予告映像では、名美、村木、川島の関係が複雑に絡み合い、愛と欲望が入り乱れる場面が畳みかけるように映し出されていく。愛したいのか、愛されたいのか。救いたいのか、それとも救われたいのか。それぞれの思いが交錯する中、名美を中心に絡まり合った人々の運命は、思いもよらない方向へと転がり始める。

映画『雨のエトランゼ』は、2026年12月4日(金)より公開。

作品情報
映画『雨のエトランゼ』

とある撮影スタジオ。撮影に立ち合っていたサブカル雑誌編集長の村木は、今、週刊誌のスキャンダル記事で話題になっている「人気女優の仁科陽子がかつてエロ本のヌードモデルだった」ことについて「村木さんが発掘した女でしょ」と聞かれるが、「覚えてないな」と答える。しかし村木は知っていた。その女優は、かつてモデル募集の広告を見て編集部に面接に訪れた、当時大学生だった土屋名美だということを。3年前、その面接で、お金が必要だからヌードモデルも辞さないと言う名美を、村木はいったん帰宅させようとする。しかし、ちょうど編集部にいたフリーのカメラマンの川島が、村木が席を外した隙を見て、カメラテストと称して名美に襲いかかったのだった。怒った村木は川島を排除し、いっとき名美と心を通わせ合うが、川島から村木には妻がいることを教えられた名美は、村木の前から姿を消してしまい‥‥。

監督:城定秀夫

原作・脚本:石井隆

出演:井筒しま 、東出昌大、さとうほなみ、飯島大介、中山俊、斉藤里奈、蓮実クレア、山本宗介、カトウシンスケ、桝田幸希、佐々木心音、服部竜三郎、細川佳央、安藤ヒロキオ、毎熊克哉、竹中直人

配給:NAKACHIKA

©2026「雨のエトランゼ」製作委員会

2026年12月4日(金) テアトル新宿ほか公開

公式サイト ame-no-etranger