 
レジェンド声優インタビュー
 島津冴子[声優デビュー編]
arranged by レジェンド声優プロジェクト
アニメ黄金期の立役者である「レジェンド声優」と、自らもレジェンドである声優・古川登志夫さん、平野文さんが濃密トークを繰り広げるレジェンド声優インタビュー。今回お越しいただいたのは、そんな2人と『うる星やつら』で三角関係を築いた名女優・島津冴子さん。80年代アニメ作品で数多くのヒロインを演じてきた島津さんに、古川さん、平野さんが、“戦友”だからこそ聞ける、こんな話、あんな話を遠慮なしに訊ねます!!
あたる×ラム×しのぶ、久しぶりの同窓会
- 平野文:
 (以下、平野)
- 
今日のレジェンド声優インタビューは……ねえ、ダーリン、しのぶちゃんが来てくれたわよ。 
- 古川登志夫:
 (以下、古川)
- 
このメンバーだとやっぱり『うる星やつら』(1981年)を思い出すね。 
- 平野:
- 
冴子ちゃん、ようこそ! 
- 島津冴子:
 (以下、島津)
- 
ご無沙汰しております! 私、まだ年齢的にもレジェンド声優の資格はないのですが……お招き頂きまして、ありがとうございます! 
- 古川:
- 
お久しぶりです。最後に会ったのは2010年に発売された超久々のOVA『うる星やつら ザ・障害物水泳大会』の収録の時だよね。今日は、美女2人とお話できて、うれしいなあ(笑)。 
- 島津:
- 
古川さんは変わらないですね(笑)。 
- 古川:
- 
当時は作品の中でも外でもそんなことばっかり言っていたよね。いつもスタジオでは3人一緒に並んで座って。 
- 平野:
- 
『うる星やつら』のスタジオには横長のソファがあって、スクリーンに向かって右端っこから、千葉さん(千葉繁さん=メガネ役)、冴子ちゃん(三宅しのぶ役)、私(ラム役)、登志夫ちゃん(諸星あたる役)、永井さん(永井一郎さん=錯乱坊役)、神谷さん(神谷明さん=面堂終太郎役)、杉山さん(杉山佳寿子さん=テン役)の順で座っていたのよね。 
- 古川:
- 
3人揃って仕事したのは、『うる星やつら』が最初だよね。 
- 平野:
- 
冴子ちゃんを初めて見たときは、なんてきれいな女の子なんだろうって思ったのを覚えてる。美しいロングヘア、すらっとした手足、そしてふわっとしたスカートがよく似合っていて……。 
- 古川:
- 
深窓の令嬢って感じでしたよね。フリフリのパラソルなんかもさしてて。 
- 島津:
- 
えっへっへ……(笑)。 
- 平野:
- 
だから今日は、冴子ちゃんが私たちと出会う前にはどんな暮らしをしていた、どんなお嬢様だったのかを聞きたいなって。地元の伊勢原(神奈川県)ではどんな少女時代を過ごしていたの? 
- 古川:
- 
国民的美少女みたいな感じだったんでしょ? お母様がそう言ってましたよ。 
- 島津:
- 
えっ? 何で古川さんが、私の母の事を!? 
- 古川:
- 
名古屋城でイベントをやったときの打ち上げにお母様がいらっしゃって、そのときにお話したんですよ。「母親の口から言うのもなんですが、我が家からこんな可愛い娘が生まれるなんて思わなかった」って(笑)。 
- 島津:
- 
(身悶えながら)絶対に勘違いですよ、ウソです! ウソ!(笑) 
- 平野:
- 
じゃあ、自己申告で、ご自分の少女時代を教えてくださる? 
- 島津:
- 
父が長男で、その最初の子供だったので、とても大事にされて育ちました。ただ、身体が弱くて、幼稚園も半分くらいしか通ってなかったんですよ。小学校、中学校、高校も、家から通える地元の学校に行っていました。だから、私立のお嬢様学校に通っていた……なんてこともないんですよ、普通に共学で。 
- 古川:
- 
あら、意外(笑)。 
- 平野:
- 
お芝居は、その頃からやっていたの? 
 
             
     
     
     
     
     
     
    