Dec 21, 2019 interview

「いつもあまり自信がないんです」―神木隆之介、芸歴24年でも失わない謙虚な姿勢

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大学サークルの合宿で訪れた人里離れた山荘で起きた異常事態と連続殺人。予測不可能な展開が話題になった本格ミステリー『屍人荘の殺人』が実写映画化された。事件を推理する“ホームズ”の手伝いをする“ワトソン”葉村を演じるのは、26歳にして24年のキャリアを誇る神木隆之介。作品のことから共演者のこと、そして自身のことまで。つねに率直な言葉で、飾らず語ってくれた彼の素顔に迫る。

葉村を演じるうえで意識した2つのこと

――原作と映画の雰囲気はだいぶ変わっていますよね。

はい、だいぶ変わっています(笑)。

――原作は大人気の小説ですが、映画と小説、両方の魅力はどんな点だと思いますか?

原作が発売された当時、書店でオススメの最新作としていろいろな部門で1位になっていたのを見て、すごい作品があるなと思っていました。その後、出演のお話をいただいてから読ませていただいたんですけど、恐ろしい表現や、葉村くんの心情、ほかの人の恐怖とか絶望が生々しく書いてあって本格ミステリーだと思いました。僕が感じた臨場感や緊迫感をどう表現しようとか、芝居の仕方を変えてみようかとか、いろいろ考えていましたね。

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――そして脚本を手にして…。

台本を読んだら、「あれ、コメディになってる! なんか明智さん(中村倫也)、すごくおもしろいキャラになってる!」みたいな(笑)。小説で描かれている以上に登場人物のキャラクター性を強調したら、こんなかわいい愛おしいキャラクターになるんだよっていうことが台本のおもしろさだと思いました。一瞬、別の作品を読んでいるかのような錯覚に陥ったんですけど、主軸は変わらないのでちゃんと同じ作品を描いています。そういう点も楽しんでいただければと思います。

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――原作との違いについて周囲の人に何か言われたりしたことは?

やっぱりタイトルに“屍”という字が入ってるから怖そうだし、エグい殺され方するのかなとか考えてしまうじゃないですか。でも「タイトルが怖いからどうなんだろうと思ったけど、笑っちゃったよ、おもしろかったよ」みたいなことを言われました。その一言は僕にとってはありがたかったですね。監督が木村ひさしさんという時点で、堤(幸彦)監督の血を受け継いでいる方なので、木村さんがどういうふうにこの本を自分の色に染めていくかは関係者のみなさんも楽しみにしていたところじゃないかなと思いました。

――葉村と明智のやり取りがとてもかわいかったです。

葉村は明智のことをちゃんとおかしなヤツだと思っています(笑)。葉村くんを演じるにあたって一番気をつけたのは、一般常識と言われる価値観をちゃんと持っていること。例えば明智さんが大声を出したら、ちゃんとうるさいって言えるような。葉村までおもしろい方向に乗っかってしまうと、全部がフィクションになってしまうんですよね。このお話はもちろんフィクションですけど、ちゃんと観客視点でリアリティを感じさせる人物が必要だと考えました。

――比留子(浜辺美波)に対してはちょっとお茶目な面が見られますよね。

そうですね。比留子さんはかわいいですし、葉村にとってすごく興味がある人ですから。あと、もうひとつ葉村のテーマとしてお人好しということもあるので、比留子さんに対して良くも悪くもどこまでお人好しでいられるかも意識していました。

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