May 14, 2020 interview

池ノ辺直子と伊藤さとりが見た、映画と映画界の今 (3) / 新作映画 『15年後のラブソング』『カセットテープ・ダイアリーズ』

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音楽のルーツを思い出す『カセットテープ・ダイアリーズ』

池ノ辺 音楽と映画が融合しているという意味では、『カセットテープ・ダイアリーズ』(近日公開)はどうでしたか?

伊藤 最高でした !

池ノ辺 あれはインド映画なの ?

伊藤 いえ、イギリス映画なんです。パキスタン人の移民の家族がイギリスにやってきて、その家の男の子はイギリスの国籍を持ってるわけですよ。そんな彼が高校生活を送る中で、「これ聴くと人生変わるよ」みたいなことを言われ、友人に借りたカセットテープが、ブルース・スプリングスティーンなわけですよ。聴いたら、その歌詞にある言葉にやられるの!それで人生が変わるというか人間的に変ってくるわけですね。内向的だったのが恋まで出来るようになり。彼のお父さんは息子に対して、真面目な社会人になってほしいと思っているのに、息子は作家になりたいって言う。そこで葛藤しながらお父さんに立ち向かって、自分の夢をかなえていく。この映画のすごいところは実話がベースなんですよ。

池ノ辺 その話の中で音楽がずっと流れるわけね。

伊藤 ブルース・スプリングスティーンの曲をあんなに聴いたのは初めてですよ!

池ノ辺 それはちょっと楽しみね。

伊藤 主人公の友達が、ロックミュージシャンを目指してる男の子で、「ブルース・スプリングスティーンなんか古いよ。これからはシンセの時代だよ」って言うんです。そう、あの時代はシンセサイザーの時代だった!トンプソン・ツインズとかa-haの『テイク・オン・ミー』の冒頭もシンセサイザーで始まるじゃないですか。そういうことも思い出させてくれて、音楽のルーツ、歴史も思い起こさせてくれる。

池ノ辺 なるほどね。

伊藤 ブルース・スプリングスティーンが好きで好きでしょうがなかった人が会いに行ってジャーナリストになったんですよ。その人の半生を原作に映画にしたんです。夢って自分の力で掴み取れる、頑張れば夢が叶うっていうお話なので、今の時代にピッタリ。笑いながらワクワクして感動の涙を流すっていう映画です。

池ノ辺 これは延期になったけれども、ぜひ映画館で見たいですね。

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『カセットテープ・ダイアリーズ』公式サイト:https://cassette-diary.jp/

伊藤 これは応援上映できますよ! それこそブルース・スプリングスティーンの歌を一緒になって歌えますね(笑)。

池ノ辺 こういう映画と音楽のお話が一緒にできるのが、映画を見る楽しさですよね。『ノッティングヒルの恋人』だけでも、俳優さんや音楽、撮影した場所にまで行った共通の話ができるんですからね。みなさんにもこの期間に、いろんな映画にお家で出会ってもらいたいですね。

構成・文 / 吉田伊知郎

写真 / 吉田周平

池ノ辺直子と伊藤さとりが見た、映画と映画界の今 (4)
新作映画『フェアウェル』『ルース・エドガー』『ランボー ラスト・ブラッド』

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プロフィール
伊藤さとり(いとうさとり)

映画パーソナリティ

年間500本以上は映画を見る映画コメンテーター。ハリウッドスターから日本の演技派俳優まで、記者会見や舞台挨拶MCも担当。全国のTSUTAYA店内で流れるwave−C3「シネマmag」DJであり、自身が企画の映画番組、俳優や監督を招いての対談番組を多数持つ。また映画界、スターに詳しいこと、映画を心理的に定評があり、NTV「ZIP!」映画紹介枠、CX「めざまし土曜日」映画紹介枠 に解説で呼ばれることも多々。TOKYO-FM、JFN、TBSラジオの映画コーナー、映画番組特番DJ。雑誌「ブルータス」「Pen」「anan」「AERA」にて映画寄稿日刊スポーツ映画大賞審査員、日本映画プロフェッショナル大賞審査員。心理カウンセリングも学んだことから「ぴあ」などで恋愛心理分析や映画心理テストも作成。著書「2分で距離を知事メル魔法の話術」(ワニブックス)。

伊藤さとり公式HP:https://itosatori.net

池ノ辺直子

映像ディレクター。株式会社バカ・ザ・バッカ代表取締役社長
これまでに手がけた予告篇は、「ボディーガード」「フォレスト・ガンプ」「バック・トゥ・ザ・フューチャー シリーズ」「マディソン郡の橋」「トップガン」「羊たちの沈黙」「博士と彼女のセオリー」「ドリーム」「シェイプ・オブ・ウォーター」「スリー・ビルボード」 ほか1100本以上。 最新作は「ジョジョ・ラビット」「ジュディ 虹の彼方に」。
著書に「映画は予告篇が面白い」(光文社刊)がある。 WOWOWプラス審議委員、 予告編上映カフェ「 Café WASUGAZEN」も運営もしている。
映画が大好きな業界の人たちと語り合う「映画は愛よ!!」記事一覧はこちら

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