Nov 02, 2017 interview

広瀬アリスインタビュー お嬢様のえると私は正反対の性格。だからこそ、お芝居の楽しさを感じました。

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悩みがあっても、出来る限り人に頼ることなく解決したい!

 

──<える>は育ちの良さからか、自然と<奉太郎>を頼りますよね。広瀬さんは男性に頼れるタイプですか?

できる限り頼りたくないです!(即答) もともと、自分の力で解決したいと思うタイプなんです。こういうところも<える>とはまったく違うタイプなんです(笑)。

──さて、共演者には、山﨑賢人さんをはじめ、小島藤子さん、岡山天音さんと同世代が揃っていましたが、現場の雰囲気はどんな感じでしたか?

私、藤子ちゃんが2回目、山﨑くんが3回目、天音くんが4回目の共演なんです。さらにそれぞれが同じドラマに出ていたりと、みんなが知り合いで、安定感がありました。なのでリハーサルの初日から全員の距離感がすごく近かったんです。まるで本当の同級生のようだったので、現場で何を話したか覚えていないんです(笑)。ほとんど、その場のノリで話して盛りあがっていました。すごく居心地が良かったです。

 

 

──今作は“文集”がキーワードになっていますが、文集に対しての思い出はありますか?

文集よりも、卒業アルバムの思い出があります。そこには将来の夢を書く欄があるんですが、家系に看護師が多かったからか、看護師と書いてあったんです。まさか今、女優になっているなんて思ってもいなかったと思います(笑)。あとは、保育園の時の卒園アルバムがあるんですが、そこには本当に下手くそな文字が書いてあって、何が書いてあるかわからなくて…。それをみながら家族でゲラゲラ笑っています(笑)。

 

泥だらけでドッチボールをしていた少女時代でした

 

──小さな頃も可愛かったんでしょうね。

それがスカートを履いている写真が一枚もないんです! 泥だらけでドッチボールをしていたりして、本当に活発な女の子でした。

──映画のなかでは、古典部でしたが、なにか部活動に入っていたりしましたか?

中学校生の頃からこのお仕事をしていたので、入っていなかったんです。それまではバスケットボール部に入っていましたが、「もののけ姫」をみてからはアシタカの弓を投げるシーンに憧れて、弓道部に入りたいと思っていました。結局夢が叶わなかったので、ちょっと残念です。

 

 

──otoCotoでは、お気に入りの本を紹介していただいているんですが、マンガ好きとして有名な広瀬さんが、最近読んだマンガを教えてください。

「約束のネバーランド」です。ある施設で暮らしている子供たちが、真実を知ってその施設から逃げ出そうという脱獄ストーリーなんですが、かなり伏線が張られているので、読むたびにドキドキするんです。その仲間の中に実は裏切者がいたりと、展開が読めないのでいつも続きが気になってしまうんです。

──どんでん返しが好きなタイプですか?

大好きです! “まさかの犯人がこの人?!”とまんまと引っかかります(笑)。さらにラストの一文ですべてがガラッと変わるというようなミステリー小説やマンガが大好きなんです。

──胸キュンするような少女マンガは読まれますか?

う~ん、それよりも青年コミックの方が多いですね。かなり読み込んでいるので、30代、40代の男性スタッフさんと話が合うんです(笑)。

──青年コミックが実写化されたら出演したいですか?

う~ん…。どうしてもファン目線になっちゃうので、演じるとしたら緊張でドキドキしちゃいますね。でも作品愛は誰よりも強くなると思います!

──ありがとうございました。では最後に、映画『氷菓』の見どころをお願いします

ミステリーを解いていくのも面白いですが、登場人物それぞれの目線になってみるとさらに面白いと思います。私も一応、出来る限り可愛くしたつもりなので(笑)、観てもらえたら嬉しいです。

 

取材・文 / 高橋あや
撮影 / 中村彰男
プリーツスカート、ベル/MAX&Co.マックス アンド コー
イヤリング(参考商品)/YURIKA MIYAHARAカロナ
その他スタイリスト私物

 

 

プロフィール

 

広瀬アリス

1994年生まれ。静岡県出身。2008年に女優デビュー。2009年に『セブンティーン』の専属モデルオーディションに応募しグランプリに選ばれる。2014年公開の映画『銀の匙Silver Spoon』でヒロインを演じる。そのほか、『全員、片想い』『L-エル-』『新宿スワンⅡ』など話題の映画に続々出演。『パワーレンジャー』の吹き替えにも挑戦し、バラエティ番組にも出演する等、様々なフィールドで活躍中。NHK連続ドラマ「わろてんか」にも出演。

 

作品情報

 

映画『氷菓』

史上初2年連続ミステリーランキング3冠、米澤穂信のベストセラー小説をついに実写化。「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に。」をモットーとする“省エネ主義”の折木奉太郎(山﨑賢人)は、姉の命令で部員ゼロ&廃部寸前の古典部に入部することに。そこに“一身上の都合”で入部してきたお嬢様・千反田える(広瀬アリス)。「わたし、気になります!」となると誰にもとめられない、好奇心のかたまりのような少女だった。えるに巻き込まれ、奉太郎は眠っていた推理力で学園に潜む謎を次々と解き明かしていく。そんなある日、奉太郎はえるから33年前に起きたある事件の謎を解き明かしてほしいと依頼される。

監督・脚本:安里麻里
原作:米澤穂信「氷菓」角川文庫刊
出演:山﨑賢人 広瀬アリス 小島藤子 岡山天音 本郷奏多
主題歌:イトヲカシ「アイオライト」エイベックス・トラックス
配給:KADOKAWA
2017年11月3日(金)全国公開
©2017「氷菓」製作委員会
公式サイト:http://hyouka-movie.jp/

 

 

 

原作紹介

 

「氷菓」米澤穂信/角川文庫

「折れた竜骨」「満願」「王とサーカス」など、進化し続けるミステリー作家・米澤穂信の原点。日常の謎と青春の苦悩を描いた今作は、多くの世代から圧倒的な支持を集めベストセラーに。古典部シリーズは6作出ており、より深くキャラクターの神髄を味わうことができる。のちにアニメ化もされ、さらに多くのファンを獲得した。

 

おすすめ本

 

「約束のネバーランド」原作・白井カイウ 作画・出水ぽすか/集英社

グレイス=フィールドハウスで暮らす主人公のエマ、ノーマン、レイ。いたって平穏なこのハウスでささやかながらも幸せな日々を送っていた3人だったが、彼らの日常はある日、突然終わりを告げる。子ども達を待つ数奇な運命とは…。彼らがなぜそこにいるのか、絶望に立ち向かう子供たちの雄姿を描いた衝撃の脱獄ファンタジー。