Jul 29, 2017 interview

『ゲーム・オブ・スローンズ 第七章』はどうなる!? ブラン役・アイザックに聞く第七章の見どころ

A A
SHARE

11_170717_163522

アイザックがシリーズで最も驚いたシーン、演じてみたいキャラクターは?

──振り返ってみると、ブランというキャラクターは第一章の頃から印象的なシーンが多いですよね。ジェイミーに塔から突き落とされたり、絶体絶命の時に長く姿を消していたベンジェン叔父さんに助けられたり。あなた自身はどんなシーンが印象に残っているんでしょう?

いくつかあるけど、撮影していて自分としてやりがいを感じたのはホワイト・ウォーカー率いる死者の軍団の中を僕が歩いていくシーンかな。普通だったら彼らの間を通ったら殺されるわけだから(笑)。あれは観るだけでもカッコいいシーンだったけど、そこに自分がいるというのが嬉しくて、撮影も楽しくできたよ。それとやっぱりホーダーの死を巡るシーンかな。シーンとしても非常にトラウマ的なものだったけど、撮影も夜で、雨も降っていて、炎も使うし大変だったうえ、感情的には泣くしかないような記憶に残るシーンだったと思う。

7_170717_163326

──『ゲーム・オブ・スローンズ』ではたくさんのキャラクターに本当に様々な出来事が降りかかっていくわけですが、あなた自身が一番驚いたエピソードは?

なんといっても第四章のオベリン・マーテルが死んだシーンだよ! 彼が登場した時、ちょっと横柄だけどすごくいいキャラクターだと思ったのに、それがものすごく残虐的な死を迎えるんだから。彼の耳をつんざくような叫び声は頭から離れないし、音響もすごく良かった。それにマウンテンの親指が彼の目を突き刺した時のサーセイのあの意地の悪い笑顔ときたら。まさにあれこそが『ゲーム・オブ・スローンズ』だというのが集約されていたシーンだと思うよ。

──魅力的なキャラクターであってもいつ死んでもおかしくないのが『ゲーム・オブ・スローンズ』ですもんね。ブランは今のところ生き残っているわけですが、もしも別のキャラクターを演じるなら、誰を演じてどこに行きたいですか?

まずは暖かいところに行きたいよね(笑) 幸い第六章ではスペインで撮影があったから少し暖かかったんだけど。僕が選ぶならジェイミー・ラニスターかな。ブランは剣で戦う事はした事がないから憧れるというのもあるし、ジェイミーのキャラクターの複雑さに惹かれるんだ。彼は道徳的に問題があったし、ドラマの始めはみんなに憎まれるキャラクターだった。それが少しずつ変化して、もしかしてそれほど悪い奴じゃないんじゃないかって思わせるようになってくる。そこにすごく惹かれるし、挑戦してみたいと思うんだ。

©2017 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO🄬 and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.  Photo: Helen Sloan/HBO ©2017 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO🄬 and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc. Photo: Helen Sloan/HBO

第五章で1年間撮影を離れたからこそ実感できた『ゲーム・オブ・スローンズ』の影響力

──そういうキャラクターの複雑さもドラマの人気の理由だと思います。この作品は本当に世界中で注目を集めているわけですが、その影響を実感したのはどんな時ですか。

第一章、二章の頃は「まぁ人気はあるな」と感じていた程度だった。第三章になっていろんな人が話題にするようになってきた。第四章になると完全にポップ・カルチャーの一部になって、第五章に至る頃には世界中で一番人気の作品と言われるようになっていた。でも僕がこの作品のすごさを実感したのは第五章の頃だったと思う。撮影している時はその世界に入っている分、それが日常だったけど、僕は五章には出演していなかったから、1年間作品から離れて初めてその凄さを実感できたんだ。

──いくつかのストーリーが同時進行しているので、同じ作品に出演していても未だ同じシーンを演じた事がない人も多いですが、この人たちと共演したいというキャラクターはいますか?

そうだな……。今シーズンならやっぱりジム・ブロードベントかな。彼の存在感の重みというか、ワンシーン見ただけでもその存在感は圧倒的だったから、ぜひ共演したかったと思う。ただ僕はラッキーな事に先シーズンでマックス・フォン・シドーと共演できたからね。彼のすごい存在感というのを直に感じる事が出来たのは貴重な経験だったよ。あとはやっぱりスタークの兄姉たちには再会したいよね。もう長いこと一緒に撮影していないから。

©2017 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO🄬 and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.  Photo: Helen Sloan/HBO ©2017 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO🄬 and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.
Photo: Helen Sloan/HBO

©2017 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO🄬 and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.  Photo: Helen Sloan/HBO ©2017 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO🄬 and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.
Photo: Helen Sloan/HBO

──本当にこのドラマには実力派の俳優が多く出演していますよね。あなた自身もこの作品を通して俳優として大きく成長したと思いますが、今後はどんな作品に出演したいと思いますか。

今は軽めの作品をやってみたいと思ってるんだ。それに現代劇がいい。今までこういうファンタジー作品に出演してきたから、どんな作品のオファーが持ちかけられるか楽しみでもあるし、まったく違うテイストの作品をやってみたいという興味があるんだ。