Oct 30, 2020 column

映画館再起動で秋から冬の公開ラッシュはちょっとしたアニメ映画祭!

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今年はコロナ禍によって数多くの公開延期となってしまっている。アニメ映画においてもで春からの公開予定は軒並み変わってしまった。とはいえ夏から劇場の50%入場人数制限がある状況とはいえ、徐々にではあるが延期されていたアニメ映画の公開も戻ってきた。

先鞭を付けたとも言えるのは8月の『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel] III. spring song』。原作ゲーム『Fate/stay night』のいわゆる「桜シナリオルート」を劇場版3部作でアニメ化した最終作であった本作はファンにとって待望の公開だった。本来であれば春に公開であった本作。そのラストシーンに「桜の季節に見たかったなあ」という想いはよぎってしまったが、とはいえこれによって『Fate』シリーズの原点であるゲーム『Fate/stay night』の3シナリオルートは全てアニメ映像化を果たした。流行り廃りが激しい市場において『Fate』関連作品は16年にわたってトップを走り続けている怪物級のコンテンツだが、原点たる作品のアニメ化は1つの節目を迎えたこととなる。いまだ上映が続くヒット作となったが、本作の制作スタジオはufotable。この2ヶ月間で映画館では本作と『鬼滅の刃』という2本のufotable制作作品が大ヒットを見せたというのは、おそらく今年のアニメトピックの1つになる事件ではないかと思う。

京都アニメーションの『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』も数度の延期をへて9月にやっと公開となった。これを書いている10月末の時点で動員100万人、興収15億円を超える大ヒットとなっている。手紙を通して想いを届ける・伝えるということを通したいくつもエピソードに、本シリーズはファンタジー調の架空世界が舞台であるからこそ可能なシチュエーションも使うことで様々なドラマを紡ぎ出した。ネットの普及によって「人類が歴史上もっとも文章を書いている」とすら言われる現代だが、その文章や言葉は予期せぬ齟齬を生み出すこともあれば悪意となってしまうこともある。そんな時代だからこそ「言葉で想いを伝えることの大切さ」を描き続けた本シリーズは現代的な寓話でもあったし、この劇場版ではその寓話に奇跡的なクライマックスを与え、劇場を訪れた多くのファンを涙させた。

そして10月の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の超ヒット。これについては今さら書くまでもない。何しろ社会現象にまでなっている。今年のアニメトピックどころか、社会ネタとして年末の「今年の10大ニュース」に取り上げられてもおかしくない事態だ。

だが、今年のアニメ映画はこれだけではない。さらにこの10月からは公開が目白押しとなっていて上半期の空白がウソだったかような錯覚にすらおちいってしまう。正直なところ「一気にこう来られても見れるのか」と思うほどの公開ラッシュだ。

以下はいずれも公開前に書いていて僕自身もまだ未見の作品ばかりなのだが、前記の『鬼滅の刃』の猛進撃がとんでもないことになっているため、そのスクリーン数や上映スケジュール、全く衰えそうにない集客の盛り上がりを考えたとき、特にシネコンではこれらの作品の上映規模や時間がどうなるのかが全く見通せないという懸念がある。そのため、もし気になる作品があれば早めに行く方がいいのではないかということから列挙した。新たな作品との出会いに少しでも参考になれば幸いだ。

作品と公開日を並べるとこんな感じになる。(あくまで一部で、これ以外にも中編作品の劇場配信上映などいくつもあるので注意)
10月30日 『ウルフウォーカー』
10月31日 『映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』
11月6日 『モンスターストライク THE MOVIE ルシファー 絶望の夜明け』
11月7日 『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(吹き替え版)』
11月13日 『魔女見習いをさがして』
     『日本沈没2020 劇場編集版 -シズマヌキボウ-』
     『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』
11月20日 『STAND BY ME ドラえもん2』
11月27日 『君は彼方』
12月25日 『ジョゼと虎と魚たち』

2021年
1月8日 『銀魂 THE FINAL』
1月23日 『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』

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