Oct 23, 2020 column

破壊と再生と反映はどう描かれてきたのか『MANGA都市TOKYO』展が体験させるポップカルチャー都市論

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本展は8月中旬から開催されている。その時期を考えれば本来は東京オリンピックにあわせ、インバウンドへのジャパンポップカルチャー紹介という狙いもあっての開催だったはずだ。残念ながらそれは叶わぬ事となったが、とはいえ本展は日本で、そして東京で生活をしたことがある人たちにとって時代の1つの節目を感じさせてくれるものでもある。

コロナ禍や東京オリンピックを経て、この数年間で東京の表情はまたもや大きく変化する。10年後に僕らの前に現れるコミックやアニメでもその描き方が変わっているだろう。作品はストーリーやドラマだけではなく他のことも映し出す。「作品はその時代を映し出す」とは言葉で言えば簡単だが、それがどういうことであるのかの1つの解でもある。

MANGA都市TOKYO
会場風景 撮影:上野則宏

展示を見終えて会場を出たときに、目前の六本木や東京の風景はどう見えるのか。それまで見えなかった物、感じられなかった物が感じられるようになる、不思議な体験が味わえるかも知れない。

なお同展は新型コロナによる影響で、入場には入場者数制限にともなう「事前予約制(日時指定券)チケット制」がとられているため、行かれる予定の方は公式サイトを見ていただきたい。

文 / 岡野勇(オタク放送作家)

開催概要
MANGA都市TOKYO
イラストレーション:吉成曜 ©Crypton Future Media, INC. www.piapro.net ©カラー ©Naoko Takeuchi ©武内直子・PNP・東映アニメーション ©秋本治・アトリエびーだま/集英社 ©創通・サンライズ TM & © TOHO CO., LTD. ©TOKYO TOWER
『MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020

令和2年度日本博主催・共催型プロジェクト

開催期間:2020.8.12(水/Web)~11.3(火・祝/Tue)
休館日:毎週火曜日 ただし、9月22日、11月3日は開館(9月23日(水)は休館)
開館時間:10:00~18:00
※当面の間、夜間開館は行いません。※入場は閉館の30分前まで

会場:国立新美術館 企画展示室1E(東京・六本木)
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
お問い合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル)

主催:文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会、国立新美術館

共催:TBS

後援:一般社団法人マンガ・アニメ展示促進機構、TBSラジオ、独立行政法人国際交流基金

協賛:秋田書店/ アニプレックス/ 一般財団法人パピエ/ KADOKAWA/ ガンホー・オンライン・エンターテイメント/ キングレコード/ クリプトン・フューチャー・メディア/ コアミックス/ 講談社/ コナミデジタルエンタテインメント/ コミックス・ウェーブ・フィルム/ コルク/ 集英社/ 小学館/ SHORT PEACE 製作委員会/ スタジオ地図/ セガグループ/ ソニー・インタラクティブエンタテインメント/ タイトー/ 東宝/ ニトロプラス/ 白泉社/ プロダクション・アイジー/ ポリフォニー・デジタル (50 音順)

協力

石森プロ/ NHK エンタープライズ/ カラー/ キネマ旬報社/ コミックマーケット準備会/ サンライズ/ 創通/ JR東日本リテールネット/ ジェンコ/ シンエイ動画/ スクウェア・エニックス/ 東映アニメーション/ トムス・エンタテインメント/ 手塚プロダクション/ ナデシコプロ/ 日本アニメーション/ 二瓶総合法律事務所/ バンダイナムコアーツ/ フジテレビジョン/ ヘッドギア/ ワーナー ブラザース ジャパン/ 株式会社わたせせいぞう(50 音順)

MANGA都市TOKYO 展覧会サイト
https://manga-toshi-tokyo.jp/

https://www.youtube.com/watch?v=L_PcZgl4upY