『キリクと魔女』『ディリリとパリの時間旅行』などで知られ、ジブリも認めるフランスを代表するアニメーション監督 ミッシェル・オスロの最新作『古(いにしえ)の王子と3つの花』の最新作がこの夏公開されることが決定し、あわせて予告映像も公開された。
本作は、勇気と知恵を糧に、非暴力で自分の人生を逆転させていく異なる都市と時代の3人の王子の物語となっており、ルーヴル美術館とのコラボレーションで制作された、古代エジプト、クシュ王国の王子が上下エジプトを統一し、黒人初のファラオとなる物語『ファラオ』。理不尽な城主である父に叛逆した中世フランスの王子の物語『美しき野生児』。千夜一夜物語に想をとった、イスタンブールが舞台の豪華絢爛な美味しい物語『バラの王女と揚げ菓子の王子』が描かれる。
また、オスロ監督より、日本の観客へのメッセージとともに、親交のあった故・高畑勲監督への思いを語るコメントも寄せられた。
▼ミッシェル・オスロ監督コメント
私の最新作が、アニメーションの理想の国であり、長い間私が親しみ、尊敬してきた文明を持つ日本で上映されることを大変嬉しく、誇りに思います。日本の観客の皆さんが、全く異なる 3 つの国、エジプト、古い時代のフランス、トルコへの旅を楽しんでくださることを願っています。旅の友は、映画に登場するヒーローたちです。そう、友達です!高畑勲さんが亡くなってから 5年目になります。私が心から恋しく思う親愛なる友人との思い出、その才能、人間性に敬意を表したいと思います。
映画『古の王子と 3 つの花』は7月21日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー。
クシュ王国の王子は結婚を認めてもらうため、エジプト遠征の旅に出て、神々に祈り祝福されながら戦わずして国々を降伏させ、上下エジプトを統一、最初の黒人ファラオとなる。中世フランスの酷薄な城主に追いやられた王子は、地下牢の囚人を逃がした罪で森に追放されるが、数年後美しき野生児として城主に立ち向かう。モロッコ王宮を追われた王子は、雇われたお店の揚げ菓子を通じて国から出た事がない王女と出会い、2人は宮殿を抜け出し自分たちで生きていく。自分を信じることで自らの運命を変え幸福を手にする、至福の映像美で巡る3つの都、3つの時代の物語
監督・脚本:ミッシェル・オスロ
声の出演:オスカル・ルサージュ、クレール・ドゥ・ラリュドゥカン(コメディー・フランセーズ)、アイサ・マイガ
配給:チャイルド・フィルム
©2022 Nord-Ouest Films-StudioO – Les Productions du Ch’timi – Musée du Louvre – Artémis Production
2023年7月21日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
公式サイト child-film.com/inishie