次世代を担う子どもたちの才能を発掘することを目的に、中高生が主役となる「なら国際映画祭 for Youth 2022」が、9月17日(土)〜19日(月・祝)に開催される。
本映画祭のプログラムの一つ「ユースシネマインターン」では、すでに完成している映画作品をより多くの人にいかに知ってもらえるかを目的に、映画祭に参加するユースメンバーが宣伝戦略やアクションプランを作成し、配給宣伝・広報活動をすべて行うプログラムとなっている。
今回、「ユースシネマインターン」の対象作品となったのは、沖縄を拠点として活動する黄インイク監督が7年間の歳月を費やした『緑の牢獄』 (2021) 。本作は企画段階で既にベルリン国際映画祭、ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭の企画部門に入選。前作『海の彼方』に続き、植民地時代の台湾から八重山諸島に移住した“越境者”たちとその現在を横断的に描く「狂山之海」シリーズの第2弾作品。
現在、ユースメンバーたちが宣伝・広報活動を行っており、映画祭の最終日に、トークイベント付きの作品上映会が行われる。
また、9月19日(月・祝)からは、インターナショナルコンペや学生コンペティションをはじめ、カンヌ映画祭2022の短編受賞作品などが揃う「なら国際映画祭2022」も開催される。水川あさみ、別所哲也、永瀬正敏、加藤雅也などのゲストも来場し、水川あさみ初監督作品上映会や地域の魅力を国内外へ伝えていく加藤雅也セレクション作品上映会なども開催。コンペティション作品などラインナップ全73作品のプログラムは、「なら国際映画祭2022」特設サイトにて公開中。
熱帯林に囲まれ「秘境」と呼ばれる西表島。島には人知れず眠る巨大な「炭鉱」があった。10 歳で父に台 湾から連れられ、人生のほとんどをこの島で過ごした 90 歳の老女。彼女は、たった一人で誰もいない家を 守る。人生最期に放つ静かな輝きが、この一作に凝縮されている。7年間の歳月を費やした渾身の一作。 本作は企画段階で既にベルリン国際映画祭の企画部門に入選。 時代を超え、小さな命の輝きに光をあてた秀作。
上映日:9月19日(月・祝) 10:00〜 (トークイベントあり) ※チケット販売中
会場:東大寺・金鐘ホール
「なら国際映画祭 for Youth 2022」は、「ユース映画制作ワークショップ」「ユース映画審査員」「ユースシネマインターン」の3つのプログラムから、次世代を担う子どもたちの才能を発掘するための中高生が主役となる映画祭
日程:2022年9月17日(土)〜9月19日(月・祝)
会場:[メイン]東大寺 総合文化センター金鐘ホール
[サブ]奈良公園バスターミナルレクチャーホール
主催:NPO法人なら国際映画祭
公式サイト nara-iff.jp/2022/