斬新な映像とアイディアで人種差別を鋭く描き、鮮烈な監督デビューを飾った『ゲット・アウト』(17)、前作同様に深いテーマを提唱し大ヒットを記録した『アス』(19)。自ら製作、脚本、監督をこなし、『ゲット・アウト』では第90回アカデミー賞で脚本賞も受賞したジョーダン・ピールの約3年ぶりの待望の最新作、映画『NOPE/ノープ』。
この度、鬼才ジョーダン・ピール監督と、『TENET テネット』の名撮影監督として知られる、ホイテ・ヴァン・ホイテマが語るIMAXメイキング特別映像が公開された。“空からの脅威”と臨場感溢れる圧巻の没入体験へ誘うその裏側が映し出されている。
『ゲット・アウト』、『アス』で世界的大ヒットと高評価を受け、観客が次の最新作はまだかまだかと熱く待ち望む、今まさに注目度の熱い監督の一人となったジョーダン・ピール。『アス』から約3年ぶりにメガホンを取った本作では、これまでピールが描いてきた“個人的な物語”から大きく飛躍し、田舎町の上空に雲に覆われた巨大な飛行物体が突如現れ、想像を絶する事態を招く謎に包まれたサスペンス・スリラーとして描かれているが、ピール自身も「本作はこれまでの作品と違い、より大きな冒険を描こうとした。映画製作の観点でも、一番冒険してるよ。」と自信を持ってコメント。
キャリア史上初めての挑戦となるメジャー級大作を作ることを決め「自分で映画化するすべもわからない映画脚本を書き始めてしまった。」と振り返るピール。この壮大なストーリーをスクリーンへ映し出すにあたって、映像のクオリティもスケールアップするため、これまでクリストファー・ノーラン監督の『TENET テネット』(20)や『インターステラー』(14)等で撮影監督を務めてきたホイテ・ヴァン・ホイテマを新たに迎え、誰も経験したことがない、空から“何か”が襲いかかる唯一無二の恐怖の映像体験を作り出すことに成功した。
ピール作品に初参加となったホイテマは「とても爽快な道のりだった。常に創作を楽しみ、恐れず高め合い続け我々のすべてを注いだ。これは大きなスクリーンで見るべき映画だ。」と手応えを強調し、その仕上がりは特別映像に映し出されていく、迫力に溢れるメイキングシーンや、まるで現場の当事者のように感じさせる圧巻の本編シーンの一部始終を見れば明らか。映像の最後では「映像は圧倒的でその場にいるかのように感じるはず。追求したのは没入感と幼い頃に誰もが感じた未知への恐怖や驚きだ。」とピールが本作に込めた想いを語り締めくくっている。
そして『アス』に続いて製作を務めたイアン・クーパーも「ジョーダンも当初から“みんなが『JAWS/ジョーズ』(1975)で海面を見つめた時のように、本作を観た人たちが雲を見つめるようになるといい”なんて言っていた。撮影中にも本物の雲が空に浮かんでいると、あのゾッとする感覚を容易に想像できた。」と話しており、これまでにない最高峰の映像とともに新感覚の恐怖を体感できること間違いなし。
「絶対に見つめてはいけない」とされる謎の飛行物体は人々にいったい何をもたらすのか。国内のIMAXスクリーン(一部劇場を除く)でもその“最悪の奇跡”が体感できる、映画『NOPE/ノープ』は8月26日(金)より全国公開。
ハリウッド唯一の黒人経営でもある牧場を営む男女。夜、広大な敷地を誇る牧場で、馬を連れて歩く男が遥か先に光り輝く物体を見つける。すると突然、悲鳴を上げた馬が光に目掛けて駆け出す。空を見上げ始める人々、暗がりの空に飛翔する物体、人に近い何者かとの接触、吹き上がる荒野の砂埃、そして広大な荒野を覆う巨大な影、不穏な空気に包まれる田舎町。突如崩壊した自室の天井から、脱出した女性が、悲鳴を上げながら晴天の空に吸い込まれていく。果たして、スリラーの新旗手ジョーダン・ピール監督が描く衝撃的な“最悪の奇跡”とは何か?
監督・脚本:ジョーダン・ピール
出演:ダニエル・カルーヤ、キキ・パーマー、スティーヴン・ユァン、マイケル・ウィンコット、ブランドン・ペレア他
配給:東宝東和
©2021 UNIVERSAL STUDIOS
2022年8月26日(金) 全国公開
公式サイト nope-movie.jp