21年度英国インディペンデント映画賞で6部門にノミネートを果たした映画『不都合な理想の夫婦』。主人公を演じたのは『ファンタスティック・ビースト』シリーズのジュード・ロウ。その妻役には『ゴーストバスターズ/アフターライフ』のキャリー・クーン。監督は『マーサ、あるいはマーシー・メイ』でサンダンス映画祭の監督賞を受賞したショーン・ダーキン。英米の両国で暮らした体験から、自身で感じた文化的な差異をもとに脚本を手掛けた。
公開された予告映像は、主人公のローリー(ジュード・ロウ)が、窓から外の景色を眺めながら、「移住しよう」と宣言するシーンから始まる。妻のアリソン(キャリー・クーン)は、馬小屋で調教師として働き、2人の子供にも恵まれた生活を送っていたので、今回で4回目となる転居の相談に戸惑いを見せるが、夫の決意は固かった。
4人家族の新生活の舞台となったのはロンドンの郊外。新居となる大豪邸に子供たちは大喜びする一方で、妻は不安な想いに駆られながらも、夫の望み続けた完璧な生活をともに過ごす。だが、次第にお互いの罵り合いが始まり、徐々に夫ローリーの本性が垣間見えてくる。家族のために仕事に精を出してきたと夫は言うが、妻からすると自身の見栄を張るために行動してきたと思われていた。虚飾と野望が混沌と入り混じる中、理想的な家族と思われていた彼らの行く先は、どのような結末を迎えるのか‥‥。
映画『不都合な理想の夫婦』は、4月29日(金)よりkino cinéma横浜みなとみらい・立川髙島屋S.C.館・天神 ほか全国公開。
1986年。NYで貿易商を営む英国人のローリーは、米国人の妻アリソンと、息子と娘の四人で幸せに暮らしていた。満ち足りた生活を送っているように思えたが、大金を稼ぐ夢を追って、好景気に沸くロンドンへの移住を妻に提案する。かつての上司が経営する商社に舞い戻ったローリーは、その才能を周囲から評価され、復帰を歓迎される。プライベートではロンドン郊外に豪邸を借り、息子を名門校に編入させ、妻には広大な敷地を用意。それはまるで、アメリカン・ドリームを体現した勝者の凱旋のようだった。しかし、ある日、アリソンは馬小屋の工事が進んでいないことに気付く。業者に問い合わせると、支払いが滞っており、更には驚くべきことに新生活のために用意をしていた貯金が底を突いている事を知ってしまうのだった。
監督・脚本:ショーン・ダーキン
出演:ジュード・ロウ、キャリー・クーン
配給:キノシネマ
©Nest Film Productions Limited/Spectrum Movie Canada Inc. 2019
2022年4月29日(金) kino cinéma横浜みなとみらい・立川髙島屋S.C.館・天神 ほか全国公開