『かもめ食堂』『めがね』でその自然体な演技に女性たちから絶大な支持を得てきた小林聡美を主演に迎え、安倍照雄によるオリジナル脚本を、『愛を乞うひと』『閉鎖病棟-それぞれの朝-』など、さまざまな視点から⼈⽣を描いてきた平⼭秀幸監督が映画化した『ツユクサ』。
この度、本作の予告映像が公開された。
公開された映像は、⾞を運転中の主⼈公・五⼗嵐芙美の元に隕⽯が降ってくるシーンから始まる。隕⽯が⼈間に当たる確率は1億分の1。50歳を⽬前にしてそんなありえない出来事に遭遇した芙美は、海岸で⽉の⽯を⼿に「なんだか幸せになれる気がする」と語る。港のある⼩さな町で⼀⼈暮らしをし、うんと年の離れた⼩さな親友・航平や、気の置けない仲間たちとたわいもない時間を過ごし、おひとり様ながらも健やかな⽇々を過ごしていた芙美。ある⽇、この町では⾒慣れない男性・篠⽥吾郎と運命的な出会いをする。彼はどこにでもあるツユクサの葉で芙美に草笛を吹いて⾒せてくれた。抱える過去を知らぬまま惹かれあう2⼈だが、芙美は「50歳になる前に隕⽯にぶつかった。篠⽥さんにも会えた。それでいいんです」と語り、今⽇を精⼀杯に⽣きる中で、⽇常の中に溢れたささやかな幸せを⾒つけていく。
また劇中では、ほかにも渋川清彦、泉⾕しげる、ベンガル、⽔間ロンなどの御馴染みのキャストから、落語家の桃⽉庵⽩酒や瀧川鯉昇が味わい深いキャラクターを熱演しているのも⾒どころ。 本作について⼩林は「平⼭監督のぶっきらぼうで温かなまなざしで描かれた「チッチとサリー」のような作品になりました。 ⼈⽣、もう新しいことは何も起きないだろう、と思って暮らしていても、ある⽇“⼩さな奇跡”にぶつかる可能性があるかも。 そんなことを想像しながら、この作品を楽しんでいただけたらうれしいです」と温かくコメント。
共演の松重も「俳優としても実⽣活でも恋愛とは無縁だという⾃覚を持って暮らしていました。旧知の平⼭監督からこの作品のお話を頂き、新たな恋路に旅⽴つ期待と不安を抱きつつ喜んでお引き受けした次第です」と明かし、「⼩林聡美さんの透明感溢れる知的な存在感が圧倒的で、そこに惹かれていく男を演じることに、微塵も演技が⼊る余地はありませんでした」と⼩林の持つ魅⼒を語った。
また、平⼭監督たっての希望で1969年の昭和の名曲、中⼭千夏さんの「あなたの⼼に」が本作のエンディング曲として起⽤されたことも明らかになった。
映画『ツユクサ』は4月29日(金・祝)全国公開。
主人公の芙美は、港のある小さな町で気の良い仲間たちとおひとり様ながらも健やかな日々を送っていた。しかしある夜、どういうわけか車の運転中に隕石にぶつかるというありえない出来事に遭遇する。その日を境に、芙美はうんと歳の離れた小さな親友・航平とのたわいもない時間や、この田舎町に越してきた気になる男性・篠田吾郎との運命的な出会いを通じ、生きていく中でのささやかな幸せを見つけていく。
監督:平山秀幸
出演:小林聡美、平岩紙、斎藤汰鷹、江口のりこ、桃月庵白酒、水間ロン、鈴木聖奈、瀧川鯉昇、渋川清彦 、泉谷しげる、ベンガル、松重豊
配給:東京テアトル
©2022「ツユクサ」製作委員会
2022年4月29日(金・祝) 全国公開
公式サイト tsuyukusa-movie.jp