Aug 02, 2020 column

『半沢直樹』待望の続編に、吉沢亮が登場! スピンオフドラマと本編が繋がる日

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誰もが熱望した日曜劇場『半沢直樹』(毎週日曜よる9時〜 TBS 系)の続編がついにはじまった。7年という長いブランクなどないように初回の視聴率は22%、第2回22.1%(ビデオリサーチ調べ 関東地区)と好調。

生き馬の目を抜く金融業界のサバイバルバトルを描いた前作(2013年)の最終回で、「やられたらやり返す。倍返しだ」と大和田常務(香川照之)に復讐した半沢直樹(堺雅人)が、やり帰し過ぎの罰として、東京中央銀行から子会社セントラル証券に出向(という名の左遷?)になってしまう。続編の半沢は、セントラル証券で営業課企画部長になっている。

半沢直樹

メガバンクと比べてビジネスの規模が小さくなったが、いつか大きなビジネスをすると思っていた半沢にチャンスが。IT企業・電脳雑技集団が、新鋭のIT企業スパイラルを買収したいという大口案件に携わり、やりがいを感じていたところ、親会社・東京中央銀行が卑怯な手を使って契約をかっさらう。理不尽な行為に半沢は再び「やられたらやり返す。倍返しだ」と反撃に打って出る。

前作で、亡くなった父(笑福亭鶴瓶)に言われた「人と人とのつながりを大事に」という言葉を胸に義理と人情を忘れず、やられたらやり返すをモットーに闘い続けてきた半沢。出向先でもその熱さは健在。

前作では大和田常務が好敵手だったが、今回は大和田に恥をかかせた半沢を憎み、もっと陥れてやろうと考える伊佐山(市川猿之助)が立ちふさがる。彼の上には次期頭取候補の副頭取の三笠(古田新太)。大和田はすっかりおとなしくなって頭取(北大路欣也)に「施されたら施し返す。恩返しです」と調子のいいことを言ってペコペコしているが、再び半沢に牙を向きそうな気配もある。

伊佐山、三笠、大和田……とかなりの強敵を前にした半沢には、かつての同僚・渡真利(及川光博)をはじめとして、セントラル証券の若手社員・森山(賀来賢人)、浜村瞳(今田美桜)という頼れる味方が。彼らと協力しあいチームで敵に立ち向かう。

『半沢直樹』の人気は『水戸黄門』的な勧善懲悪、最終的に正義が勝つところがいいと言われている。確かにそうだ。続編はそこに日本人の心『忠臣蔵』という“仇討ちもの”の面白さも加わった。半沢に土下座させられた大和田の無念をはらすと伊佐山が復讐に燃えているからだ。父の無念をはらした半沢は、今度は伊佐山に狙われるのである。『忠臣蔵』であり、『仁義なき闘い』でもある。日本人が大好きな要素満載なのだ。でもこれは、あくまで昭和を知るオトナたちの好きな世界。今度の『半沢直樹』は若い世代にもアプローチする。そこを担うのが、IT企業スパイラルとセントラルの若手社員。