世界各地の映画祭で上映され高い評価を得ているカナダ・ハンガリー合作映画『Blue Heron/ブルーヘロン』。このたび本作の予告映像が公開された。
本作で描かれるのは、1990年代後半の夏、カナダ・バンクーバー島を舞台に、8歳の少女サーシャの視点で家族と過ごしたかけがえのない日々。家族は一番上の兄ジェレミーに関わる問題を抱え、困難な選択を迫られていた。20年後、映画監督となったサーシャは、カメラを手に家族の過去をたどり始める。幼い頃には見えなかった家族の姿を見つめ直すなかで気づいたこととは‥‥。



監督は、本作で長編監督デビューを飾ったハンガリー系カナダ人の新鋭ソフィー・ロムヴァリ。短編作品で向き合い続けてきた「家族の記憶」「写真や映像による記憶の再生」というテーマの集大成であり、半自伝的な作品でもある。昨年のトロント国際映画祭最優秀カナダ映画新人賞受賞など、世界各地の映画祭を席巻。映画評論サイト「ロッテントマト」で批評家支持率98%を記録し、レビュー収集サイト「Metacritc」2026年上半期第1位に選出されるなど高い評価を得ている。
脚本も自ら執筆したロムヴァリ監督は、自身の実体験を基にした本作について「自分の物語だとしても、自分のためだけに作るわけではありません。それを超えて多くの方に共感してもらえる物語にしたいと思いました。私自身、自分に重ねられる物語が好きなので、監督としてもそれを目指しました」と語る。本作は“記録する”ことについての映画でもある。これについては、「『ブルーヘロン』は、思い出そうとする試みであると同時に、本当の意味では思い出すことはできないという事実を受け⼊れる物語でもあります。記憶を再現することはできても、それは薄れゆくもので、掴みどころがない。映画を作っていく中で気づいたのは、重要なのは正確さではないということでした」と振り返る。

このたび公開された予告映像の冒頭で捉えるのは、1990年代後半の夏、豊かな自然に囲まれたバンクーバー島の家に引っ越してきたサーシャたち家族の姿だ。サーシャがこの場所でのびのびと過ごす夏の美しい光景を映し出していく。一方、年の離れた兄ジェレミーによる数々の“問題行動”という困難を抱えており、両親はそれを受け止めようと懸命だったがそれも限界に近づいていた。しかし、サーシャが両親の苦悩を理解できるにはまだ幼過ぎたのだ。そして、ほとんど言葉を交わすことのない兄のことも‥‥。
映画では、20年後に映画監督になったサーシャが幼い頃の自分には見えていなかった家族の姿を見つめ直す旅も描き出しており、この映像の冒頭のナレーションは、大人になった彼女によるものだ。バンクーバー島の豊かな自然が見せる表情の数々や、この家での日々や出来事を鮮烈に切り取り、言葉にならない痛みや静かな感動を予感させる映像に仕上がっている。

映画『Blue Heron/ブルーヘロン』は、2026年10月23日(金)より全国公開。

1990年代後半の夏、8歳の少女サーシャはハンガリー系移民の家族とともにカナダ・バンクーバー島に移り住む。豊かな自然に囲まれた土地で、サーシャは兄たちや新しい友人たちと過ごしながら、少しずつ居場所を見つけていく。しかし、一番上の兄ジェレミーは「問題行動」を繰り返し、家族は限界を迎えつつある。両親はジェレミーの問題を専門家たちに相談する中、困難な選択を迫られていた。20年後、映画監督となったサーシャは、カメラを手に家族の過去をたどり始める‥‥。
監督・脚本:ソフィー・ロムヴァリ
出演:エイリュル・ギュヴェン、イリンゴー・レーティ、アーダーム・トンパ、エディク・ベドーズ、エイミー・ジマー
配給:プンクテ
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2026年10月23日(金) Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネマリスほか全国順次全国公開
公式サイト blueheron