英国ヨークシャー地方を舞台に、土地に秘められた伝承と家族の崩壊を描いた、映画『スターヴ・エイカー 召喚』。このたび本作の日本版予告映像が公開された。
本作の舞台は、英国ヨークシャー地方の人里離れた〈スターヴ・エイカー〉。この地に移り住んだリチャードとジュリエット夫妻の息子オーウェンが“何かの声”を聞き始め、家族の日常は不穏に揺らぎ出す。やがて訪れる突然の悲劇‥‥。喪失に囚われた夫婦は、土地に眠る古い伝承へと引き寄せられ、夫は古いオークの根を掘り起こし、妻は亡き子の魂との交信に救いを求める。だが、彼らが知らぬ間に家の中へ招き入れてしまった暗く邪悪な力は、“失われたものを取り戻せる”というおぞましい可能性を差し出す‥‥。


監督・脚本はイギリス映画界の気鋭、ダニエル・ココタジロ。フォーク・ホラーの伝統を現代的な感性で再構築した本作は、BFIロンドン映画祭で最高賞を競う公式コンペティション部門に選出。そして『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』のマット・スミス、『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』『セイント・モード/狂信』のモーフィッド・クラークの2人が主演を務める。
このたび公開された予告映像は、人里離れた地の一家に降りかかった不幸から始まる。喘息発作で窒息状態の幼い息子・オーウェンに必死に呼びかける母のジュリエット。その呼びかけも虚しく、夫婦は愛する息子を失ってしまう。途方に暮れる夫婦を見つめる愛らしいウサギ──。悲しみに囚われたままのジュリエットは、地元の女性フォード夫人から「悪魔を追い出せば、かなり楽になるわ」と霊的な瞑想を通じた交信にのめり込んでいく。考古学者であるリチャードは一心不乱に採掘する。次第に夫婦の会話は無くなっていく。

ジュリエットの姉・ハリーはリチャードに問う。「お宝は見つかった?」リチャードは「まだ探し中だ」というものの、彼の仕事部屋には何かを隠しているようだ。リチャードの部屋の“秘密”、そして地元にまつわる不気味な伝説。来訪者のハリーが「普通じゃない」と慄く“何か”が、この家の中で蠢いている──そしてジュリエットが笑顔を見せた時、愛くるしいウサギはすでに夫婦のかけがえのないものとしてそこにある。その代償とは、男が叫ぶ「彼を迎えにきた」の言葉の真意とは‥‥不穏な空気に満ちた予告編となっている。


ダニエル・ココタジロ監督は、「英国の風景は、このジャンルにとって本質的なものだと思います。そこには郷愁を呼び起こす力があるからです。私たちは、子どもじみた観念や迷信とともに、ある場所を二度と戻らないつもりで置き去りにする。けれども年を取り、故郷を恋しく思ったり、さまざまな事情から戻ることを考えたりする。『スターヴ・エイカー 召喚』は、そうした不安に働きかけています。自分のルーツへ戻ったとき、そこで何が待っているのか。どんな記憶や迷信が、地中から再び浮かび上がってくるのか。リチャードのように、それを現代的で合理的な方法で理解しようとすることはできます。しかし、表面の下には、自分では制御できない何かが潜んでいるのではないかという実存的な恐怖は、常につきまとうのです」と語っている。

映画『スターヴ・エイカー 召喚』は、2026年9月11日(金)より全国公開。

英国ヨークシャー地方の人里離れた〈スターヴ・エイカー〉の地に移り住んだリチャードとジュリエット。息子オーウェンが“何かの声”を聞き始め、家族の日常は不穏に揺らぎ出す。やがて訪れる突然の悲劇。喪失に囚われた夫婦は、土地に眠る古い伝承へと引き寄せられ、夫は古いオークの根を掘り起こし、妻は亡き子の魂との交信に救いを求める。だが、彼らが知らぬ間に家の中へ招き入れてしまった暗く邪悪な力は、“失われたものを取り戻せる”というおぞましい可能性を差し出す。
監督・脚本:ダニエル・ココタジロ
出演:マット・スミス、モーフィッド・クラーク、アーサー・ショウ、エリン・リチャーズ、ロバート・エムズ、ショーン・ギルダー、メラニー・キルバーン
配給:ミッドシップ
© House Starve Acre Limited, Acre Film LLC, British Broadcasting Corporation and The British Film Institute 2023
2026年9月11日(金) 全国公開
公式サイト starveacre