世界中のホラーファンが待ち望んだ『レディ・オア・ノット2』が8月14日(金)公開される。日本で劇場公開はされていない前作『レディ・オア・ノット』は2019年夏に全米で公開され、3週連続でランキングのトップ10入りを果たした。本作は、まさに前作ラストシーンから物語が始まるが、前作を未鑑賞でも問題ない、ブラックユーモアと愛と血しぶきに富んだバランスの取れたポップなホラー作品に仕上がっている。ここでは、本作『レディ・オア・ノット2』を続編だからといって、鑑賞に二の足を踏んでしまう方々に向けて、その魅力を伝えたい
待ってはくれない「かくれんぼ」
「レディ・オア・ノット」とは、「かくれんぼ」の掛け声である。日本語でいうと「もういいかい? 」に当たるが、英語圏では「まーだだよ! 」と「もういいよ! 」がない。「Ready or not, here I come !!」。決められた数を数えたらすぐに、鬼がゲームを始めるのだ。
先に書いたとおり、本作『レディ・オア・ノット2』は、前作のラストシーンから続けて始まる。文字通り鬼となるものが「準備ができていようがなかろうと、始める」のである。
ここで、おさらいをしておく。前作『レディ・オア・ノット』では、大富豪一族のル・ドマス家に嫁ぐことになった主人公・グレースが、幸せ絶頂の結婚初夜、一族に認めてもらうための儀式に参加することになる。その儀式とは、夜明けまで逃げ続けなければならない「かくれんぼ」。それは、武器を手にした一族全員に命を狙われる地獄のサバイバルゲームだったのである。

そして、本作冒頭。地獄のゲームに勝利した、グレース (サマラ・ウィーヴィング) が、紅に染まったウェディングドレス姿で、爆発する大豪邸の前でたばこを吸って一息つく。今、壮絶な戦いが終わったばかりであること、彼女が死線をくぐり抜けて敵に立ち向かう強いヒロインであることが、ド派手なビジュアルで観客に提示される幕開けとなっている。
傷だらけのグレースは病院に搬送される。血まみれのドレスが自身の血液だけではないことから、殺人の容疑をかけられる。正当防衛も証明できない理不尽な展開の中、疎遠になっていた妹・フェイス (キャスリン・ニュートン) が面会に訪れる。天涯孤独だと思われていたグレースに「家族」がいたこと、妹が「緊急連絡先」になっていることが、本作において家族愛が一つのテーマであることをにおわせている。
警察の監視下にある病院でグレースとフェイスは、見ず知らずの男に殺されそうになる。グレースは「また始まった」と確信し、再び返り血まみれのウェディングドレスを身にまとい、反逆の花嫁として戦いを決意する。