Oct 22, 2025 news

"わたし”に還る、はじまりの歌。" シアーシャ・ローナン主演&プロデュース 映画『おくびょう鳥が歌うほうへ』予告映像公開

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大都会の夜の喧騒に飲み込まれた生物学者が故郷で新たな生き方を模索する再生の道程を描いた、シアーシャ・ローナン主演&プロデュース、ノラ・フィングシャイト監督による映画『おくびょう鳥が歌うほうへ』の予告映像が公開された。

原作は、イギリスで2016年に出版され、瞬く間にベストセラーとなったエイミー・リプトロットによるノンフィクション回想録「THE OUTRUN」。スコットランド・オークニー諸島の厳しくも美しい自然を舞台に、著者自身の「再生の旅」を描いた本作は、PEN/アッカリー賞やウェインライト賞など複数の文学賞を受賞し、各紙誌の年間ベストブックにも選出されるなど高い評価を受けている。

主人公のロナはロンドンでの学生生活を経て、自由と刺激を求めて大都会の夜の世界へと傾倒。やがてその自由は制御を失い、アルコールへの依存に変わり、人間関係を壊し、心身をも蝕む日々を過ごすように。恋人との別離、暴力的な体験、入院など、人生が限界を迎えた末に、彼女は依存症の治療施設に入所し、90日間のリハビリプログラムを経て断酒生活を開始。そんな彼女が向かったのは、かつて自身が育ったスコットランド北部のオークニー諸島。野鳥保護団体に勤務し、朝晩の決まった時間にフィールドワークへ出て、稀少種であるウズラクイナの鳴き声を聴き取るという地道な作業に従事する。誰とも会話を交わさない孤独な時間の中で、彼女は少しずつ自らの内面と対話を重ね、自然と向き合いながら静かな再出発を図るのだが‥‥。

主演は『ブルックリン』『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』などで知られるシアーシャ・ローナン。主演でありながら、自身初のプロデュース業も兼任し、本作でアイルランド映画テレビアカデミー賞(IFTA)で主演女優賞、ロンドン映画批評家協会賞でブリティッシュ/アイリッシュ演技賞ほか数々の主演女優賞を受賞した。

監督を務めるのは、施設を転々とする9歳の少女を描いた初監督作品『システム・クラッシャー』で2019年の第69回ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞、ドイツ映画賞では最優秀作品賞、監督賞をはじめとした計8部門を受賞し、アカデミー賞長編国際映画賞ドイツ代表作品としても選出された、ノラ・フィングシャイト。

映画『おくびょう鳥が歌うほうへ』は、2026年1月9日(金)より全国順次公開。

作品情報
映画『おくびょう鳥が歌うほうへ』

ロンドンの大学院で生物学を学んでいた29歳のロナは10年ぶりにスコットランド・オークニー諸島の故郷へと帰ってくる。かつて大都会の喧騒の中で、自分を見失い、お酒に逃げる日々を送っていた彼女は、ようやくその習慣から抜け出した。しらふの状態で、心を新たに生きるロナ。だが、恋人との関係に亀裂を生み、数々のトラブルも引き起こした記憶の断片が、彼女を悩ませつづける。

監督:ノラ・フィングシャイト 

出演:シアーシャ・ローナン、パーパ・エッシードゥ、ナビル・エルーアハビ、イーズカ・ホイル、ローレン・ライル、サスキア・リーヴス、スティーヴン・ディレイン

配給:東映ビデオ

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2026年1月9日(金) 新宿ピカデリーほか全国順次公開

公式サイト outrun2026