Jun 20, 2025 news

マドリード、バスク、岡山 国境を越える私たちの時代の叙事詩 映画『ユリシーズ』

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ラドゥ・ジュデ、マティアス・ピニェイロ、マリアノ・ジナスらによる先鋭的な映画作家育成プログラムによって世界中から注目をされるスペイン、サン・セバスチャンのエリアス・ケレヘタ映画学校。この学校を日本人で初めて修了した宇和川輝監督の⻑編デビュー作、映画『ユリシーズ』の予告映像が公開された。

本作は3つの土地で撮影され、3部構成となっている。第1部ではスペイン、マドリード在住のロシア人アレフティーナとその息子ディミトリが父親の帰りを待つ。第2部ではバスク地方、サン・セバスチャンに暮らすエナイツが日本人のイズミと出会う。第3部では岡山県北中部の真庭市で、カズコが亡き夫のお盆を孫のヒカルと迎える。

スペインと日本を行き来してトランスナショナルな映画制作を続けてきた宇和川監督の個人史と、ホメロス『オデュッセイア』の大胆な翻案をかけあわせた73分の本作は、さまざまな土地に瞬く親密な時間をつなぎとめ、寄る辺なき現代を生きる人々のための物語となっている。

マルセイユ国際映画祭、サン・セバスチャン国際映画、東京フィルメックス、全州国際映画祭など主要な国際映画祭に正式出品された俊英のデビュー作に、期待が高まる。

映画『ユリシーズ』は、2025年7月19日より全国順次公開

作品情報
映画『ユリシーズ』

スペイン、サン・セバスチャンのエリアス・ケレヘタ映画学校を修了した宇和川輝監督の⻑編デビュー作。 本作は3つの土地で撮影され、3部構成により出来ている。第1部ではスペイン、マドリード在住のロシア 人アレフティーナとその息子ディミトリが父親の帰りを待つ。第2部ではバスク地方、サン・セバスチャン に暮らすエナイツが日本人のイズミと出会う。第3部では岡山県北中部の真庭市で、カズコが亡き夫のお盆 を孫のヒカルと迎える。異なる国、言語、思い出をさまよう追憶の映画。

監督・編集:宇和川輝

配給:新谷和輝、入江渚月

製作・配給:ikoi films

©ikoi films 2024

2025年7月19日(土)よりポレポレ東中野、8月23日(土)よりシネ・ヌーヴォ他にて全国順次公開

公式サイト ulyssesfilm