フランシス・フォード・コッポラの7,80年代に発表された作品を中心に上映する「70/80年代 フランシス・F・コッポラ 特集上映 ―終わりなき再編集― 」の予告映像が公開され、あわせて、上映作品の海外用予告映像が公開された。
『ゴッドファーザー』『地獄の黙示録』で映画史にその名を刻むフランシス・フォード・コッポラ。構想期間40年、キャリアラストの噂も飛び交い公開が待ち焦がれる最新作『メガロポリス』もカンヌ上映直後から賛否両論の意見が聞こえてくるが、コッポラはこれまでも“逆境”に立ちながら、彼自身が求める“映画”を孤独に作り上げてきた。
不動の傑作『地獄の黙示録』も撮影現場トラブルの数々に見舞われ、撮影日数は延び続け、製作費は無慈悲に嵩み続けた。結果的に興行的に成功を収めたものの、その次作『ワン・フロム・ザ・ハート』では前作の成功を自ら食い潰し、スタジオ閉鎖という悲惨な結果を招く。
今回の特集上映では、“再編集”を何度も監督自ら手がけ、2023年に未公開映像を含めて大胆に編集し直した『ワン・フロム・ザ・ハート リプライズ ‐4Kレストア版‐』、劇場公開版からより原作小説に近づけたディレクターズ・カットに“最高のクオリティ”を自ら求め監修も行った『アウトサイダー コンプリート・ノベル ‐4Kレストア版‐』、そしてプロデューサーであるコッポラと監督であるヴェンダース、2人の確執をおさめた『リヴァース・アングル:ニューヨークからの手紙』(ヴェンダース監督『ハメット』の撮影裏であり、『ハメット』と併映)、またパルムドールを受賞し、作品賞を含むアカデミー賞3部門ノミネート(同年の作品賞は『ゴッドファーザー PART II』が受賞)のコッポラの隠れた名作『カンバセーション…盗聴… ‐4Kレストア版‐』が50周年を記念した、4Kレストア版で登場する。
この度公開された特集映像の予告映像は、陽気な音楽に合わせて、ネオンが光り輝くラスベガスの街のセットから飛び出すキャラクターたち、そしてフランシス・F・コッポラの文字が回転しながら大きく映し出される。若者たちの喧騒に気を取られていると、突然音楽が止まり、テープが巻き戻しされる。すると、聞こえ出すタイプの音。印象的に『ワン・フロム・ザ・ハート リプライズ ‐4Kレストア版‐』『アウトサイダー コンプリート・ノベル ‐4Kレストア版‐』『カンバセーション…盗聴… ‐4Kレストア版‐』『ハメット』の4作品の一部が切り取られていく。
また、今回都内の上映館の一つである立川シネマシティでは【極音】上映も計画されているという。詳細は追って、公式SNSなどで発表される予定。
「70/80年代 フランシス・F・コッポラ 特集上映 ―終わりなき再編集― 」は、2024年11月29日(金)より全国順次ロードショー。
フランシス・F・コッポラの7,80年代に発表された作品を中心とした特集上映。
【上映作品】
『ワン・フロム・ザ・ハート リプライズ ‐4Kレストア版‐』
『アウトサイダー コンプリート・ノベル ‐4Kレストア版‐』
『カンバセーション…盗聴… ‐4Kレストア版‐』
『ハメット』(『リヴァース・アングル:ニューヨークからの手紙』を併映)
配給: グッチーズ・フリースクール
2024年11月29日(金) 新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国順次ロードショー
公式サイト coppola-reprise2024