1912年、第5回ストックホルム大会以来、撮り続けられているオリンピック公式映画。今回、その監督に選ばれたのは、『萌の朱雀』『殯の森』『光』など数々の映画で世界的にも評価の高い河瀨直美。異例の大会とその開催に至るまでの750日、5000時間に及ぶ膨大な記録を元に、日本、そして、世界中から集ったアスリートたちや選手の家族、大会関係者、ボランティア、医療従事者、会場の周囲に集う人々、オリンピック中止を叫ぶデモ参加者などの姿。その情熱と苦悩、ありのまま全てを余すことなく後世に伝えるために、映画監督・河瀨直美によって2つの公式映画が製作される。
表舞台に立つアスリートを中心としたオリンピック関係者たちを描いた映画『東京2020オリンピック SIDE:A』(6月3日公開)。大会関係者、一般市民、ボランティア、医療従事者などの非アスリートたちを描いた映画『東京2020オリンピック SIDE:B』(6月24日公開)の異なる視点から描かれる2作品。この度、予告映像が公開された。
予告映像にも使用されている本作のメインテーマ曲を担当するのは藤井風。河瀨直美総監督は、藤井風の存在感や歌唱力、そしてコロナ禍でデビューしたという経緯も含め、運命的なものを感じ、『東京2020オリンピック』という作品を一緒に創ってもらえないかとオファーした経緯を語っている。藤井風は劇中の音楽制作にも初めて参加。
【藤井風 コメント】
2020年にデビューして、そしてその年に予定されていた東京オリンピック記録映画の音楽を担当させていただくという大変光栄なお話をいただきました。映像に音楽を添える、映像にインスパイアされた音楽を作るという経験は初めてでしたが、河瀨直美監督の美しく繊細な描写は本当にたくさんのインスピレーションを授けてくださいました。このドキュメンタリーで監督が描かれている光と影、そして人生の勝利とは何かという問いに導かれるように姿を現してくれたのが、メインテーマの“The sun and the moon”という曲になります。このドキュメンタリーを目にする方々、そしてこの記録映画が捉えた時代の歩む先が、光の方でありますように。
【河瀨直美総監督 コメント】
コロナ禍でデビューした藤井風。その運命、その宿命。彼は、必ず歴史に名を遺す人になる。存在感と圧倒的な歌唱力と天性のものが融合して、誰でもない誰か‥‥確固たる「藤井風」がそこにある。だからこそ、いろんなものを取っ払って、垣根なく、平和を歌う人であれるはずだ。
「藤井風」という強く優しいきらめきが、今回のオリンピック映画のひとつの灯火になるはずだと確信して、一緒にこの作品を創ってもらえないかとお話しました。アスリートたち、彼ら彼女らを取り巻く人々、そしてこの未曾有の事態を共に経験した全ての人々の想いに寄り添う彼のピアノと歌声が、スクリーンのもっと外へ、もっと先へ、この物語を続けてゆきます。
・ ・ ・
映画『東京2020オリンピック SIDE:A』は、6月3日(金)より全国公開、映画『東京2020オリンピック SIDE:B』は6月24日(金)より全国公開。
東京2020オリンピック。異例の大会とその開催に至るまでの750日、5000時間に及ぶ膨大な記録を元に、日本、そして、世界中から集ったアスリートたちや選手の家族、大会関係者、ボランティア、医療従事者、会場の周囲に集う人々、オリンピック中止を叫ぶデモ参加者などの姿。その情熱と苦悩、ありのまま全てを余すことなく後世に伝えるために、映画監督・河瀨直美によって2つの公式映画が製作される。
総監督:河瀨直美
企画:東京2020組織委員会
配給:東宝
©2022-International Olympic Committee- All Rights Reserved.
「SIDE:A」2022年6月3日(金) 全国公開
「SIDE:B」2022年6月24日(金) 全国公開