Sep 22, 2022 news

橋本愛が2年連続でフェスティバル・アンバサダーに任命!第35回東京国際映画祭ラインナップ発表記者会見レポート

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第35回東京国際映画祭の開催まで、残りあと1ヶ月。9月21日(水)、東京ミッドタウン日比谷三井カンファレンスにて各部門の上映作品ラインナップ発表・審査委員・開催イベントの魅力・見所を発表する記者会見が開催された。

今年は、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて会場が大幅拡大、初の会場となる東京宝塚劇場でオープニングセレモニーを行い、レッドカーペットが復活。TOHOシネマズ 日比谷、丸の内 TOEI、丸の内ピカデリーと大型劇場が上映劇場に加わったことで主要9部門での上映本数も昨年の86本から大幅に増加し110本の上映が決定、東京国際映画祭がさらなる飛躍を遂げる年となる。

世界的に最も著名な日本映画監督である黒澤明監督に、日本と海外の映画交流のシンボルとなって映画界を盛り上げてほしいという願いから、14年ぶりに黒澤明賞が復活。コロナ禍であまりできなかった海外ゲストの招待を今年はようやく招くことができるようになり最大で100名近くが参加する見通しとなっている。

イベント冒頭、チェアマンの安藤裕康氏による開催の挨拶と、本年度の映画祭の特色に関する発表があり、その後、ゲストとして第35回東京国際映画祭のフェスティバル・アンバサダーに任命された、女優の橋本愛氏が登壇。昨年に続いて2年連続でフェスティバル・アンバサダーに選ばれた時の想いや意気込みを語った。

そして、プログラミング・ディレクターの市山尚三氏より、「コンペティション部門」15作品の紹介に続き、「コンペティション部門」に選ばれた日本映画3作品より、『窓辺にて』の今泉力哉監督、 『山女』の福永壮志監督、 『エゴイスト』の松永大司監督が登壇し、作品が選ばれた感想や映画祭でしたいことについて語った。

その後、石坂健治シニア・プログラマーより「アジアの未来」部門の作品の紹介。市山プログラミング・ディレクターによる「ガラ・セレクション部門」作品の紹介。さらに、藤津亮太「ジャパニーズ・アニメーション」部門プログラミング・アドバイザーより部門の紹介と続き、司会より「交流ラウンジ」「Amazon Prime Videoテイクワン賞」などイベント・その他部門の紹介が行われ、質疑応答も行われた。


【橋本愛 Q&A】

―― 2年連続でアンバサダーとなりましたが、いかがでしたか?

とても光栄なことだと思いますし、役目を果たさなければと背筋の伸びる想いです。もう一つは、去年はアンバサダーとして、どういうことを発信していけばいいだろうということを模索していたが、今年は自分にできることがもうちょっとないかと考えて、今の日本の映画界の課題について、自分の気持ちをお話しできたらなと思っています。ハラスメントと呼ばれることだったり労働環境の問題だったりで、自分が感じるのは世代間の溝であり、上の世代の方々が積み重ねてきたものを大事にしようという姿勢はすばらしいものだが、下の世代や若い人の声をちゃんと聞こうという、お互いの声を聞くことが、これかのモノづくりにおいてはすごく大事なんじゃないかと思いました。

―― 昨年やってみていかがでしたか?

お祭りそのものが大好きなので、映画祭自体大好きですし、昨年は海外の監督や女優さんとお話しする機会があり、語学力や芸術や映画を通してコミュニケーション能力を身につけていかないといけないんだなと、考えさせてくれたきっかけになりました。もう一つは映画や映画祭そのものの役割を考えるきっかけになって、LGBT+Qや環境問題への理解が世界と比べるとまだ浅く、そういったところに目を向けて、歴史や伝統を守っていく姿勢は美しいしすばらしいが、そこからこぼれ落ちてしまう人がたくさんいて、その人たちの苦しみや悲しみに寄り添って作っていくのが映画であり、芸術であるので、そういった存在で助け合いながら、世界をよりよくするお手伝いを映画を通してしていけたらいいのかなと思っていて、東京国際映画祭で改めて世界を見渡して、日本を見つめ直すきっかけになったらいいなと個人的に思っております。

―― 橋本さんが作品観る時、どういった基準で選んでいるか教えてください。

一番は好きな監督であったり、役者さんが出ている作品ですけれども、そうでないものに関してはポスタービジュアルがすごく好きで、映画のイメージであったり場面を一つの写真でバチッと表現されているポスターを見ると作り手の想いを感じるのでポスターを見るのは好きですね。

―― 今年の映画祭でやってみたいことなどありますか?

青山真治監督はすごく好きな監督ですし、いつかご一緒したいなと思っていた監督だったので、特集上映に足を運べたらなと思っております。