Mar 07, 2018 news

20歳の杉咲花、お酒に飲まれる先輩・佐藤二朗から貴重なアドバイス?!

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コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第197回

女優の杉咲花が、3月7日にIMAGE STUDIO 109四谷で行われた、映画『メアリと魔女の花』のブルーレイ&DVD発売記念スペシャル・トークイベントに出席した。

昨年の夏に公開され、興行収入32.9億円を記録した本作で、主人公【メアリ】の声を担当した杉咲。 この日のイベント前には、【フラナガン】役の佐藤二朗、【バンクス】役の渡辺えりとともに、作品の見どころを語り合うコメンタリーCM(19日よりオンエア予定)の公開収録を行ったそうだが、改めて映画を振り返った杉咲は「映画って好きなシーンのポイントとか、観る人によって見方が変わるんですね。自分が注目していなかったところにも目を向けられたりして、また違った角度で観ることができました」と、特に渡辺の独特な視点には感心させられっぱなしだったようだ。

また、お気に入りのシーンについて、杉咲は「メアリが初めてエンドア大学に入る時に、台本には「すごい!」っていうセリフが書いてあったんですが、実際に映像を観ていたら、思わず「きれい!」って言ってしまったんです。すると、米林監督(米林宏昌)が『そっちの方がリアルだから変えましょうか』とおっしゃってくれたんです。そのシーンは本当に幻想的で美しくて、とても印象に残っています」と語ると、「花ちゃんもメアリの気持ちになってたってことだよね」と、優しい言葉を投げ掛ける佐藤だった。

さらに、杉咲は「メアリはほとんどのシーンに出ているので、観ている人が自分の声に飽きてしまったらどうしようっていう不安やプレッシャーがあったんですが、米林監督から『メアリと一緒に楽しんでください』って言葉を掛けて頂きました」と感謝するなど、『思い出のマーニー』(2014年公開)でも一緒だった米林監督に対し全幅の信頼を寄せていた。

なお、昨年は、主演の宮沢りえの娘役を演じた『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年公開)で、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞するなど、女優としての成長も著しく、実生活においては20歳の成人を迎えた杉咲。 “大人”になった今、やりたいことを聞かれると「今までお酒の場に行けなかったので、20歳になりそれが解禁されたのでとても嬉しいです」と笑顔を見せながら、お酒に関しては「ちょっと飲めます。梅酒とか。1年前からおばあちゃんと梅酒を漬けてたんですよね。あと、(居酒屋を)ハシゴとかしてみたいです。5軒くらい」と明かすと、「そんなにハシゴするの?」と渡辺を驚かせ、佐藤からは「酒は飲んでも飲まれるな。僕はしょっちゅう飲まれてますけど、気を付けてね。ほどほどならね。あと、“一気”はお酒の神様に申し訳ないからダメ。飲めない人に無理やり飲ませるのもダメ」と、先輩としてのありがたいアドバイスを送られていた杉咲だった。

3月20日(火)に、ブルーレイ(デジタルコピー付き/税抜5800円)、DVD(税抜4700円)、4K Ultra HD+ブルーレイ(コレクターズ・エディション/数量限定/税抜12000円)が発売される。 3月7日より先行デジタル配信開始。

映画『メアリと魔女の花』

映画『メアリと魔女の花』は、スタジオジブリを退社した西村義明プロデューサーが新たに立ち上げた、アニメーション制作会社「スタジオポノック」の第1回長編アニメーション作品。

監督:米林宏昌 脚本:坂口理子、米林宏昌 声の出演:杉咲花、神木隆之介、天海祐希、小日向文世、満島ひかり、佐藤二朗、遠藤憲一、渡辺えり、大竹しのぶ ほか

佐々木誠

「日刊 情報プレス」編集者 (有)情報プレス社が発行する「日刊 情報プレス」は、映画業界のニュースやイベント、興行成績、劇場公開情報など、映画に関する様々な情報を掲載。また、Facebookページでは、【情報プレスα】(www.facebook.com/joho.press.jp)として、映画の舞台挨拶やイベントの模様を面白可笑しく掲載中。日々アップしている。