Feb 08, 2018 news

山寺宏一、ムロツヨシに嫉妬「何をやっても面白いので悔しい」

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コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第189回

声優の山寺宏一が、2月7日にザ・ペニンシュラ東京で行われた、映画『ボス・ベイビー』の日本語吹き替え版完成報告会に出席した。

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「ドリームワークスの映像って世界最高峰ですよね。散々笑わせてくれたと思ったら最後には感動させられる。今回の作品は、最後の感動が今までにないくらい凄いイメージですね」

そう興奮気味に挨拶した山寺は、本作で陰謀を企てる極悪人【フランシス・フランシス】の声を担当しているが、そんな百戦錬磨の山寺でも今回の吹き替えは苦労があったようで、「オリジナル版ではスティーブ・ブシェミさんという俳優が声をやってるんですけど、彼の吹き替えは過去に1、2回やったことがあるんですが、とても個性的な俳優で表情も豊かなので、彼に追いつくように頑張りましたし、『また山ちゃん同じようなのやってんだ』って言われないように気を付けてやってました」と吐露していた。

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そんな熱がこもった山寺のアフレコに対し、今回が声優初挑戦となった【ボス・ベイビー】役のムロツヨシは「初めてのカラミが山寺さんとのシーンだったんですが、こんなにも違うものかと思いましたね。もう吹き替えじゃないの! その人なの山寺さんのは!!」と白旗状態。さらに、「セリフの秒数とか文字数も決まってるんですけど、私はすぐ足すから怒られるんですよ。『ムロさん、もう口動いてないですよ』って言われて」と反省するムロに対し、山寺は「素晴らしかったです。ムロさんは日本一面白い俳優ですよ。何をやっても面白いので悔しいくらいでした。ムロさんのセリフに合わせて映像を作ってほしかったくらいですよ」と大絶賛すると、続けて、ボス・ベイビーの兄【ティム】の声を担当した芳根京子についても「今、『海月姫』(芳根主演のTVドラマ)にハマってまして・・・」と切り出しながら、「(声優として)これからもどんどんやられていくと思います。声優はみんなビビってますよ」と、その芸達者ぶりに戦々恐々としていた。

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ちなみに、山寺は、小さい頃に親が購入してきたCDがきっかけでトランペッターになりたいと思ったという過去を告白すると、「挫折しましたが、今は口でできますよ」と言いながら実際に壇上で披露。本物のトランペットと聴き間違うかのような見事な音色を鳴り響かせ、その“芸達者”ぶりを遺憾なく発揮していた。

当日はその他、この完成報告会をもって情報解禁となった、声優キャストの乙葉(ママ役)と、NON STYLEの石田明(パパ役)も出席した。

映画『ボス・ベイビー』(東宝東和配給)

映画『ボス・ベイビー』(東宝東和配給)は、『怪盗グルー』シリーズのユニバーサル・スタジオと、『シュレック』のドリームワークスが初タッグを組み、可愛らしい赤ちゃんの外見とは裏腹に中身はオッサンな「ボス・ベイビー」が巻き起こす騒動を描いたアニメーション作品。

監督:トム・マクグラス 脚本:マイケル・マッカラーズ 声の出演:アレック・ボールドウィン、マイルズ・バクシ、ジミー・キンメル、リサ・クドロー、スティーブ・ブシェミ、ビビアン・イー、エリック・ベルJr. ほか 日本語吹替版:ムロツヨシ、芳根京子、乙葉、石田明(NON STYLE)、宮野真守、山寺宏一 ほか

佐々木誠

「日刊 情報プレス」編集者 (有)情報プレス社が発行する「日刊 情報プレス」は、映画業界のニュースやイベント、興行成績、劇場公開情報など、映画に関する様々な情報を掲載。また、Facebookページでは、【情報プレスα】(www.facebook.com/joho.press.jp)として、映画の舞台挨拶やイベントの模様を面白可笑しく掲載中。日々アップしている。