コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第138回
女優の本田翼が、9月14日に東京ドームシティで行われた、映画公開記念「鋼の錬金術師展」のオープニングセレモニーに出席した。
同展は、原作者・荒川弘氏の生原稿やカラーイラストが200点展示されるほか、まるで錬金術を体験しているような映像演出やインタラクティブな仕掛けが満載の原画展となっており、開催中は、アニメシリーズで主人公【エド】と【アル】の声を担当した、声優の朴璐美と釘宮理恵による録り下ろし音声ガイドも楽しめる。
9月16日(土)から10月29日(日)までの44日間、東京ドームシティ内「Gallery AaMo」にて開催。
12月に公開される実写映画で、【ウィンリィ・ロックベル】役を務める本田は、この展示会について「原画が並んでるところを是非見てほしいです。荒川先生の歴史がそこで見られると思います」と、興奮気味に語ると、同席したお笑い芸人の土田晃之は「かなり凄いファンですよ」と、本田の“ホンモノ”ぶりに舌を巻いていた。
その土田は、同展のスペシャルサポーターに任命されているのだが、当の本人は「初めて知りました」とおどけながらも、「ホムンクルスの核になっている、某[賢者の石]も触れるんですよ」と、きっちりその魅力を紹介していた。
また、本田は「展示会に飾っている漫画のシーンは、映画でもそのまま出てくるので、本当に原作を大事に作ってるんです」と、映画の出来に自信をのぞかせると、“ハガレン”の魅力については「出てくるキャラクターが際立っているというか、凄い個性があってストーリーに良い味を出してるんですよね。それに加えて、人間的な成長を描いているのも好きです」と口にし、映画での一番のオススメはバトルシーンを挙げ、「迫力があって、曽利(文彦)監督のCGがスゴイんです!」と、さらに興奮していたのだった。
当日はその他、映画に出演の本郷奏多(【エンヴィー】役)も出席し、7月28日から8月28日までの期間、朝日小学生新聞と映画館にて募集した「もしも私が錬金術師だったら」イラストコンクールの受賞者を発表したほか、展示会開催を祝し3人でテープカットも実施した。
映画『鋼の錬金術師』(ワーナー配給)
映画『鋼の錬金術師』(ワーナー配給)は、物質の構成や形状を変化させて新たなものに作り変える「錬金術」が存在する世界を舞台に、エドワード(エド)とアルフォンス(アル)兄弟の過酷な旅を描いた、荒川弘による大人気コミックを実写映画化した作品。
監督:曽利文彦 出演:山田涼介、本田翼、ディーン・フジオカ、蓮佛美沙子、本郷奏多、國村隼、石丸謙二郎、原田夏希、内山信二、夏菜、大泉洋、佐藤隆太、小日向文世、松雪泰子 ほか