コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第102回
女優の松岡茉優が、6月27日にスターライズタワー スタジオアースで行われた、映画『カーズ/クロスロード』の新車発表会見に出席した。
本作の日本語吹替版で、新車【クルーズ・ラミレス】の声を担当した松岡は、憧れだったピクサー作品への出演が叶い喜びを爆発させると、「明るくて前向きなクルーズを一生懸命やらせて頂きました」と、元気いっぱいに語っていた。
松岡演じる【クルーズ】は、主人公【ライトニング・マックィーン】の再起をかけた挑戦をサポートする相棒としてスクリーンに登場するが、オリジナル版では松岡よりも16歳年上のお姉さん(クリステラ・アロンゾ)が演じていることに不安をのぞかせていた松岡は、その“声”をブライアン・フィー監督に褒められると、「嬉しいです」と安堵の表情を浮かべていた。
さらに、松岡は【クルーズ】の立ち位置について「クルーズと出会ったことで、マックィーンの人生が変わっていくというキーパーソンとなる役どころだったので、演じることができて心から光栄に思います」と語ると、同じく新車【ジャクソン・ストーム】の声を担当した、オリエンタルラジオの藤森慎吾に関して「録ってる時は【ストーム】の声が誰か分からなくて、若いイケメンだと思っていたんですが(笑)」と吐露。すかさず「ごめんね。中年コメディアンで」と謝罪する藤森に対し、「こんなにクールなお芝居ができるんだと改めて尊敬しました」と返す松岡だった。
そんな藤森は、フィー監督から「トテモ、チャライ」と日本語で紹介されると、「本編ではチャラさゼロなので安心してください」と弁解していた。
藤森演じる【ストーム】は、【マックィーン】の脅威となる次世代レーサーとしてスクリーンに登場するが、【ストーム】について、藤森は「一言で言うと、ストームもオリエンタルラジオも彗星の如く現れたってことですかね。僕らも若手芸人として芸能界に最速で現れたので、気持ちが入りやすかったです」と、自身が歩んできた“過程”と重ねていた。
また、本作の共同プロデューサーを務めたアンドレア・ウォーレンの美しい容姿について、松岡が「こんなにお綺麗な方がプロデューサーさんなんですか? 女優さんかと思いました。本当にプロデューサーをされてるんですか? オフィスの方も皆さんお綺麗なんですか?」と、目を輝かせながら矢継ぎ早に質問すると、藤森も「アメイジング!めちゃくちゃキャワイイネー!!」と、乗っかり通訳さんを困らせていたのだった。
映画『カーズ/クロスロード』(ディズニー配給)
映画『カーズ/クロスロード』(ディズニー配給)は、レーシングカーのライトニング・マックィーンを主人公に、車たちの活躍を描いた、ピクサー・アニメーション・スタジオの長編アニメ『カーズ』のシリーズ第3弾作品。
監督:ブライアン・フィー 脚本:ボブ・ピーターソン 声の出演:オーウェン・ウィルソン、クリステラ・アロンゾ、アーミー・ハマー、ネイサン・フィリオン、クリス・クーパー、ケリー・ワシントン、リー・デラリア、ポール・ニューマン ほか 日本語吹替版キャスト:土田大、松岡茉優、藤森慎吾(オリエンタルラジオ)、戸田恵子、パンツェッタ・ジローラモ、赤坂泰彦、福澤朗、山口智充 ほか