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コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第95回
日本をこよなく愛する俳優キアヌ・リーブスが、6月13日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われた、映画『ジョン・ウィック:チャプター2』のジャパンプレミアに出席した。
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今回再び、伝説の元殺し屋【ジョン・ウィック】を演じることとなったキアヌは「最高のアクション、独特の世界観、魂もあり、他の作品にはないテイストもあって、全部が魅力です」と紹介すると、メガホンを執ったチャド・スタエルスキ監督も「パート2をレベルアップさせるには、キアヌもレベルアップする必要があったので、柔道とかサンボとかガンフー(銃+カンフー)とか、5ヶ月ミッチリ訓練してもらいました」と、パワーアップした本作に自信をのぞかせ、「それでもこいつはまだ生きてます」と、キアヌのタフさには舌を巻いていた。
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また、三部作の予定が立っている本シリーズ。
「(パート3が)作られればいいとは思ってますが、それはお客さんにかかってます。パート2を気に入ってくれたら」と、あまり多くを語らなかったキアヌだが、『もし日本で撮るなら?』の問いには、「皇居で出来ますか?お堀に飛び込んだり、中には入らず外側だけで」と、具体案を提示していた。
さらに、世界的な大ヒットを記録した『マトリックス』シリーズ以来の共演となったローレンス・フィッシュバーンについて、キアヌは「役者としても人間としても素晴らしいので、今回の共演は特別なことでした。彼とは『マトリックス』以降も友情で結ばれていて、前回のパート1の時に『すごく良かった』と言ってくれて、「じゃあパート2に出ない?」と聞いてみたら、『いいよ。脚本を見せて』と返ってきたので、すぐに監督に脚本を送ってもらったんです」と、出演の経緯を語ると、スタエルスキ監督も「1時間で『やる』とOKしてくれて、1週間後には撮影に入ってました」と、ローレンスの“やる気”を明かしていた。
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また、会場には、“伝説”繋がりとして、歌手の和田アキ子が、殺し屋をイメージした黒い衣装で登場し、2人に花束を贈呈した。 その迫力ある佇まいに思わず、スタエルスキ監督が「ボス役で是非」と出演を依頼すると、「それなら役作りはいらないわね(笑)」と返すなど、ノリノリのアッコさんであった。
そして、キアヌが、『マトリックス』がヒットした時、感謝の気持ちを込めてスタッフにハーレーダビッドソンをプレゼントしたという伝説のエピソードを告白すると、負けじと和田も、『必殺』シリーズで殺し屋を演じた時は“素手”が武器だったと、伝説を回顧していた。
その後、ステージには、和田の名曲『あの鐘を鳴らすのはあなた』にちなんだ“鐘”が登場すると、3人が各々にヒモを引っ張って、カランコロンという鐘の音とともに大ヒットを祈願していたのだった。
ちなみに、キアヌは和田が歌う『あの鐘を鳴らすのはあなた』の映像を実際に観たようで、「とても素晴らしかった。感動しました」と、和田に感想を伝えていた。
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映画『ジョン・ウィック:チャプター2』(ポニーキャニオン配給)
映画『ジョン・ウィック:チャプター2』(ポニーキャニオン配給)は、キアヌ・リーブスが伝説の元殺し屋に扮し、銃とカンフーを融合させた新しいアクション「ガンフー」を取り入れヒットを記録した、『ジョン・ウィック』の続編。
監督:チャド・スタエルスキ 脚本:デレク・コルスタッド 出演:キアヌ・リーブス、リッカルド・スカマルチョ、ルビー・ローズ、ジョン・レグイザモ、コモン、ピーター・ストーメア、イアン・マクシェーン、フランコ・ネロ、ローレンス・フィッシュバーン ほか