コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第58回
そのダイナマイトバディを武器に、セクシーなアクション女優としても活躍している原幹恵が、4月12日に新宿バルト9で行われた、映画『破裏拳ポリマー』の完成披露試写会舞台挨拶に登壇した。
本作で、ポリマースーツ研究者【稗田玲】役を務めた原は「長年愛されている作品の実写化に“出させられて”」と、つい言い間違え、周りから総ツッコミを食らいながらも「すいません。出させて頂けて(笑)、感動しました。映画の中で私もポリマーになってるんですが、最初に台本を読んだ時はビックリしました」と、その興奮を伝えていた。
さらに、「アクション経験はあるんですが、今回は未経験の柔術が得意な女の子だったので、坂本監督やアクション部の方にイチから教えて頂きました。寝技だったり、男の人を投げたり。女の子でも投げられるんだと快感を覚えました」と、ウットリした表情を浮かべていた。
そんな原は、プライベートや生活している上での必殺技について問われると「気になる人がいたら、上着を一枚脱いでみるとか」と大胆発言をし、男性陣をメロメロにさせていたのだった。
また、鎧探偵事務所大家【南波テル】役を務め、ダイナマイトバディでは原に負けず劣らずの柳ゆり菜は「私が演じたテルは、事件とは関係のない女の子で、隣で人が殺されていても能天気な、ネジがちょっと緩んでる女の子なんですが(笑)、すごく可愛らしくて好きです」と、自身の役柄に満足するも、「私もポリマーになりたかった・・・」と本音を吐露。坂本浩一監督から「次は」と告げられたが、「次あります?」と、半信半疑な柳だった。
なお、壇上で、坂本監督と破裏拳流トレーニングの実演を行った、主人公【鎧武士】役の溝端淳平は「坂本監督にはトレーニング初日からミットを持って頂いたり、本当に濃密な4ヶ月を過ごすことができました。これは、僕の俳優人生においても貴重な経験になりました」と、“本物の”監督にイチから学んだ格闘技が、今後の役者としての糧になったようだ。
ちなみに、溝端演じる【鎧武士】とバディを組む【来間譲一】役を務めた山田裕貴は、同じくこの日引退会見を行った、フィギュアスケートの浅田真央と同郷で同い年ということで意見を求められると「僕は愛知県出身なんですが、浅田さんも愛知出身ということで、高校も近かったですし活躍は聞いてました。同い年でもあるんですが、引退を決断されたのは覚悟があったことと思います。残念ですね」と語っていたのであった。
映画『破裏拳ポリマー』(KADOKAWA配給)
映画『破裏拳ポリマー』(KADOKAWA配給)は、1974年にタツノコプロが生み出した同名アニメを、溝端淳平主演で実写映画化したヒーロー・アクション作品。
公式サイト http://polimar.jp/