May 18, 2023 news

自らの命をかけてナチスに抗議した作家、シュテファン・ツヴァイクの世界的ベストセラーを映画化  映画『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』

A A
SHARE

木村拓哉が出演したことでも話題の海外ドラマ「THE SWARM」で共同監督を務めたフィリップ・シュテルツェル監督の最新作で、『帰ってきたヒトラー』のオリヴァー・マスッチを主演に迎えた、映画『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』の予告映像、ポスタービジュアルが公開された。

ロッテルダム港を出発し、アメリカへと向かう豪華客船。かつてウィーンで公証人を務めていたヨーゼフは、ヒトラー率いるドイツがオーストリアを併合した際にナチスに連行され、貴族の莫大な資産の預金番号を教えることを拒絶したために、ホテルに監禁された過去があった。一方、船内ではチェスの大会が開かれ、世界王者が船の乗客全員と戦っていた。船のオーナーにアドバイスを与え、引き分けまで持ち込ませたヨーゼフは、王者との一騎打ちを依頼されるが‥‥。

原作は、命をかけてナチスに抗議した書として世界的ベストセラーとなった、オーストリアの作家、シュテファン・ツヴァイクの「チェスの話」。1933年にヒトラーがドイツの首相に就任し、オーストリアにも反ユダヤ主義が広まったことから、ユダヤ人のツヴァイクは、1934年、イギリスへ亡命する。その後、場所を転々としながら1942年に本作を書いたツヴァイクだったが、完成直後に自殺を選んだため、これが最期の小説となった。極限状況の中で何とか生き延びようとする映画の主人公、ヨーゼフの姿は、ツヴァイク自身とも重なるところがある。

監督は『ゲーテの恋~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」』のフィリップ・シュテルツェル。少年時代に原作と出会って深い感銘を受けたシュテルツェルは、変わるはずはないと信じられていた自由な世界が、驚くほど短い間に簡単にひっくり返されるという物語に、まさに現代の社会状況との共通点を見出し、警告の想いを込めて本作を作り上げた。

主人公のヨーゼフを演じるのは『帰ってきたヒトラー』でヒトラー役を演じ、大人気シリーズ『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』にも出演する、オリヴァー・マスッチ。

映画『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』は2023年7月21日(金)より全国順次ロードショー。

作品情報
映画『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』

ロッテルダム港を出発し、アメリカへと向かう豪華客船。ヨーゼフは久しぶりに再会した妻と船に乗り込む。かつてウィーンで公証人を務めていたヨーゼフは、ヒトラー率いるドイツがオーストリアを併合した時にナチスに連行され、彼が管理する貴族の莫大な資産の預金番号を教えろと迫られた。それを拒絶したヨーゼフは、ホテルに監禁されるという過去を抱えていた。一方船内ではチェスの大会が開かれ、世界王者が船の乗客全員と戦っていた。船のオーナーにアドバイスを与え、引き分けまで持ち込んだヨーゼフは、彼から王者との一騎打ちを依頼される。ヨーゼフがチェスに強いのには悲しい理由があった。王者との白熱の試合の行方と共に、衝撃の真実が明かされる。

監督:フィリップ・シュテルツェル

出演:オリヴァー・マスッチ、アルブレヒト・シュッへ、ビルギット・ミニヒマイアー

原案:シュテファン・ツヴァイク(「チェスの話」)

配給:キノフィルムズ

© 2021 WALKER+WORM FILM, DOR FILM, STUDIOCANAL FILM, ARD DEGETO, BAYERISCHER RUNDFUNK

2023年7月21日(金) シネマート新宿他全国ロードショー

公式サイト royalgame-movie.jp