Feb 18, 2022 news

英国諜報部の秘密の作戦の裏側を描く 映画『オペレーション・ミンスミート 』主演 コリン・ファースのインタビュー映像が公開

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ミンスミート作戦の真実が明かされたベストセラー小説を基に、『英国王のスピーチ』でアカデミー 賞作品賞を受賞したプロデューサーのイアン・カニング、同作でアカデミー 賞主演男優賞を受賞したコリン・ファース、そして『恋におちたシェイクスピア』で同じくアカデミー 賞作品賞を受賞したジョン・マッデン監督らが映画化した、映画『オペレーション・ミンスミート ―ナチを欺いた死体―』。

大戦下で実行された最も奇想天外で、最も成功した欺瞞作戦の全容を、スリリングかつエキサイティングな展開で魅せる、超一級のスパイサスペンスの傑作として昇華させた本作。主人公ユーエン・モンタギュー役を演じたコリン・ファースのインタビュー映像が公開され、自身が演じたキャラクターの魅力やキャスティング秘話、そして長年の付き合いのある巨匠ジョン・マッデン監督への尊敬をたっぷり語っている。

まず自身が演じたキャラクターについて、「思考を読むスキルに長けた法廷弁護士だ。戦略家の彼は既存の戦略はとらない。法廷で勝つために培ってきた相手の思考を読む洞察力がここで遺憾なく発揮される 」と弁護士時代に培った戦略力がミンスミート作戦の鍵となっていたと述べる。

本作で主人公を演じることになった経緯について、 「ジョン・マッデン(監督)は、オファーのつもりはなく、古い友人として私に本作の話をした。話を聞き興味を引かれた私は『提督の役でもあればやらせてくれ』と申し出た」と語る。ジョン・マッデン監督は、コリンが作品に興味を示したことでコリン以外に考えられなくなったとコメントしているが、「提督役のオファーを待っていたらキャラク ターの年齢が引き上げられた。それが幸いして私は主演の少佐役を得た」とニヤリ。

『恋におちたシェイクスピア』(98)以来、実に24年ぶりのタッグとなる、ジョン・マッデンについてコリンは、「彼は関わるスタッフ全員の役割を完璧に覚えている。プルフォーカスがなんであるか知っているし、ロケハン部にも気を配っているし、衣装のボタンがとれて裏で縫い付けていることも把握している。神業だ」と巨匠の監督業を絶賛し、尊敬の念を示す。

映画ではミンスミート作戦について主に描かれるが、コリンは見どころについて「本作は戦時中の出来事を伝えるだけの物語でも、欺瞞作戦を描写するだけの物語でもない。 あの部屋にいた人々に何が起こり、関係性がどう変わったかを描いている」と劇中に描かれる人間ドラマの魅力を語る。さらに続けて「彼らは(架空の人物の)嘘の経歴をでっちあげるうちに、その人物に自分の人生を重ね始める 。そして妄想のレベルを超えて存在を信じ始めるんだ。経歴を作り込むほど少佐の姿は鮮明になり、彼らに影響し始める」とユニークな作戦の魅力に囚われていくことを示唆している。

映画『オペレーション・ミンスミート ―ナチを欺いた死体―』は全国公開中。

作品情報
映画『オペレーション・ミンスミート ―ナチを欺いた死体―』

第二次世界大戦時、1943年、イギリスはナチスを倒すため、イタリア・シチリアを攻略する計画を立てていた。だが敵の目にも明らかな戦略目標であるシチリア沿岸はドイツ軍の防備に固められている。状況を打開するため、英国諜報部のモンタギュー少佐、チャムリー大尉、イアン・フレミング少佐らが練り上げたのが、欺瞞作戦 “オペレーション・ミンスミート”だ。“イギリス軍がギリシャ上陸を計画している”という偽造文書を持たせた死体を地中海に流し、ヒトラーをだまし討ちにするという奇策。彼らは秘かに手に入れた死体をビル・マーティン少佐と名付け、100%嘘のプロフィールをでっち上げていく。こうしてヨーロッパ各国の二重三重スパイたちを巻き込む、一大騙し合い作戦が始まる。第二次世界大戦の行方を変える決定的な分岐点で秘密裏に実行され、戦後長らく極秘扱いされてきた驚くべき欺瞞作戦の全容がいま明らかになる。 

監督:ジョン・マッデン

出演:コリン・ファース、マシュー・マクファディン、ケリー・マクドナルド、ペネロープ・ウィルトン、ジョニー・フリン、ジェイソン・アイザックス

原作:「ナチを欺いた死体:英国の奇策・ミンスミート作戦の真実」 ベン・マッキンタイア―著(中央公論新社刊)

配給:ギャガ 

 © Haversack Films Limited 2021 

公開中

公式サイト gaga.ne.jp/mincemeat