早川千絵監督の長編2作品目となる新作、映画『ルノワール』が、第78回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されることが発表された。さらに、この度、本作の予告映像とポスタービジュアルが公開された。

長編初監督作品『PLAN 75』が第75回カンヌ国際映画祭でカメラドール特別賞を受賞し、同年のアカデミー賞日本代表として選出、世界各国の映画祭で監督賞にノミネートされるなど、高い評価を得た早川千絵監督。
高齢化社会が深刻化した近い将来の日本を舞台に、75歳以上の国民に生死の選択を迫る衝撃的な物語を描いた『PLAN 75』から3年。待望の最新作となる本作で綴られるのは、80年代後半の夏、闘病中の父と、仕事に追われる母と暮らす11歳の少女・フキの物語。
主人公・フキを演じるのは多数の候補者の中からオーディションで抜擢された新人・鈴木唯。フキの母・詩子役に石田ひかり、父・圭司役にリリー・フランキー。フキが出会う大人たちには、中島歩、河合優実、そして坂東龍汰ら若手実力派俳優陣が顔を揃える。
公開された予告映像は、11歳のフキが「みなしごになってみたい」というタイトルの作文を提出し、母親が担任教師に呼び出されるシーンから始まる。自由な発想で時たま大人を驚かせるフキだが、闘病中の父親をいつも気にかけ、放課後は父親の病室へ通う。そんな日々の中で、フキがそれぞれに事情を抱えた大人たちと対峙する姿が紡がれていく。
同じマンションに住む久理子(河合優実)、母が知り合った男性・御前崎(中島歩)や、大学生・薫(坂東龍汰)と出会い、フキの日常が変化していく。子どもと大人の間で揺れるひと夏が、繊細に描かれる。
映画『ルノワール』は、2025年6月20日(金)より全国ロードショー。

1980年代後半のある夏。11歳のフキは、両親と3人で郊外の家に暮らしている。ときには大人たちを戸惑わせるほどの豊かな感受性をもつ彼女は、得意の想像力を膨らませながら、自由気ままに過ごしていた。ときどき垣間見る大人の世界は、刺激的だけどなんだか滑稽で、フキは楽しくて仕方ない。だが、闘病中の父と、仕事に追われる母との間にはいつしか大きな溝が生まれていき、フキの日常も否応なしに揺らいでいく。
脚本・監督:早川千絵
出演:鈴木唯、石田ひかり、中島歩、河合優実、坂東龍汰、リリー・フランキー
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2024『RENOIR』製作委員会/Ici et Là Productions/ARTE France Cinema/Akanga Film Asia/ Nathan Studios/KawanKawan Media/Daluyong Studios
2025年6月20日(金) 全国ロードショー