Sep 05, 2022 news

映画『PLAN 75』 第95回米国アカデミー賞 国際長編映画賞部門日本代表に決定!

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主演に倍賞千恵子を迎え、第75回カンヌ国際映画祭にて早川千絵監督がカメラドール特別表彰を授与した映画『PLAN 75』が、第95回米国アカデミー賞国際長編映画賞部門の日本代表に決定。今後、各国の代表作品から候補作が絞られ、2023年3月に受賞作品が決まる。

【早川千絵監督 コメント】
『PLAN 75』という映画はどんどん一人歩きしていくなあと、不思議な気持ちでいます。もはや自分が監督した映画だという気がしないくらい、見てくださった方の映画になっていると感じています。このような評価をいただき光栄です。

映画『PLAN 75』は、超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自ら生死を選択できる制度〈プラン75〉が施行され、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描いた衝撃作。主人公・角谷(かくたに)ミチを演じる倍賞千恵子をはじめとし、磯村勇斗、河合優実、たかお鷹やステファニー・アリアン、大方斐紗子、串田和美らが顔を揃えた。脚本・監督は、本作が長編初監督作品ながら、2022年カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門への正式出品、カメラドール特別表彰授与という快挙を成し遂げた早川千絵。

公開週にはメイン館の新宿ピカデリーの週末動員数で、『トップガン マーヴェリック』の動員を抑え、1位を記録。シネスイッチ銀座では、金曜日の初回からチケットを求めて観客が長蛇の列をなし、土日も満席の回が続出した。6月17日から8月11日までの56日間で興行収入3億円を突破。公開から2ヶ月経った現在もロングラン上映中を続けている。

また、9月8~18日に開催される第47回トロント国際映画祭のコンテンポラリー・ワールド・シネマ部門や国際映画祭へ出品が相次ぎ、現在、フランス、シンガポール、タイ、台湾など30カ国以上の国と地域で配給が決定。世界中から大きな注目を集めている。

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作品情報
映画『PLAN 75』

少子高齢化が一層進んだ近い将来の日本。満75歳から生死の選択権を与える制度〈プラン 75〉が国会で可決・施行された。様々な物議を醸していたが、超高齢化問題の解決策として、世間はすっかり受け入れムードとなる。夫と死別してひとりで慎ましく暮らす、角谷ミチは78歳。ある日、高齢を理由にホテルの客室清掃の仕事を突然解雇される。住む場所をも失いそうになった彼女は〈プラン 75〉の申請を検討し始める。一方、市役所の〈プラン 75〉の申請窓口で働くヒロム、死を選んだお年寄りに“その日”が来る直前までサポートするコールセンタースタッフの瑶子は、このシステムの存在に強い疑問を抱いていく。また、フィリピンから単身来日した介護職のマリアは幼い娘の手術費用を稼ぐため、より高給の<プラン75>関連施設に転職。利用者の遺品処理など、複雑な思いを抱えて作業に臨む日々を送る。果たして、〈プラン 75〉に翻弄される人々が行く着く先で見出した答えとは。

監督・脚本:早川千絵

出演:倍賞千恵子、磯村勇斗、たかお鷹、河合優実、ステファニー・アリアン、大方斐紗子、串田和美

配給:ハピネットファントム・スタジオ

©2022『PLAN 75』製作委員会/Urban Factory/Fusee

公開中

公式サイト happinet-phantom.com/plan75