Jan 31, 2024 news

第96回アカデミー賞 作品賞&脚本賞ノミネート!“縁ーイニョンー”で繋がる‟愛”の物語 映画『パスト ライブス/再会』

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『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を生み出したA24と『パラサイト 半地下の家族』配給の韓国のCJ ENMが初の共同製作で贈る、映画『パスト ライブス/再会』。この度、本作のロング予告映像が公開された。

本作は、ソウルで初めて恋をした幼なじみのふたりが、24年後、36歳となり、NYで再会する7日間を描くラブストーリー。久しぶりに会ったふたりはNYの街を歩きながら、これまでの互いの人生について触れ、想いを馳せる。

先日発表された第96回米国アカデミー賞で本作は、作品賞と脚本賞の主要2部門でノミネートされ、アカデミー賞の前哨戦とも言えるゴールデン・グローブ賞では作品賞(ドラマ部門)賞をはじめ5部門へノミネートされた。毎年映画ファンが注目するオバマ元大統領のお気に入り映画にも選出され、世界の映画祭でも高い評価を得ている。

メガホンをとったのは、本作が長編映画監督デビューとなる、セリーヌ・ソン。12歳の時、家族と共にソウルからトロントへ移住し、その後ニューヨークに移った自身の原体験を元にオリジナル脚本を執筆した。

主人公・ノラ役には、Netflixのドラマシリーズ「ロシアン・ドール」で注目され、声優として『スパイダーマン スパイダーバース』にも参加、ロエベのモデルも務めるグレタ・リー。幼なじみのヘソン役には、ニューヨークとベルリンで俳優としてのキャリアを重ね、2009年よりソウルを拠点に活躍、「その恋、断固お断りします」などに出演し活躍の幅を広げる、ユ・テオが抜擢された。ノラの夫・アーサー役には、『キャロル』や『マネー・ショート 華麗なる大逆転』などに出演、ケリー・ライカート監督『ファースト・カウ』では主演を務めたジョン・マガロがキャスティングされている。

本作のキーワードは、この度公開された映像の冒頭にも出てくる、“縁ーイニョンー”。“摂理”または“運命”という意味をもつ韓国語で、ノラのセリフにも「見知らぬ者同士が道ですれ違い、袖が偶然軽く触れたら、8000層もの“縁”が結ばれたということ。」という言葉が登場する。

セリーヌ・ソン監督は、この言葉の概念について、「東洋の文化では“縁”について語るとき、必ずしも行動に移せるものではないことが多いんです。時には、突然現れるような場合もあります。」と説明した上で、「“縁”はロマンチックな概念ですが、結局のところ、人と人との関係性や、その親密さを表すもの」だと語る。また、「この作品は、時間と場所の隔たりをも超えた結び付きについて描いたもの」と明かしている。

さらにソン監督はこの物語を“愛”だと語り、「愛とは、相手のことを尊敬し、その人生を理解してあげること。守ってあげる価値がある、存在する価値があると理解してあげることです。」と語っている。

映画『パスト ライブス/再会』は、2024年4月5日(金)より全国公開。

作品情報
映画『パスト ライブス/再会』

ソウルに暮らす12歳の少女ノラと少年ヘソン。ふたりはお互いに恋心を抱いていたが、ノラの海外移住により離れ離れになってしまう。12年後24歳になり、ニューヨークとソウルでそれぞれの人生を歩んでいたふたりは、オンラインで再会を果たし、お互いを想いながらもすれ違ってしまう。そして12年後の36歳、ノラは作家のアーサーと結婚していた。ヘソンはそのことを知りながらも、ノラに会うためにニューヨークを訪れる。24年ぶりにやっとめぐり逢えたふたりの再会の7日間。ふたりが選ぶ、運命とは‥‥。

監督:セリーヌ・ソン

出演:グレタ・リー、ユ・テオ、ジョン・マガロ

配給:ハピネットファントム・スタジオ
 
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2024年4月5日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開

公式サイト pastlives