監督・俳優として世界から高い評価を受ける鬼才・塚本晋也監督の最新作、映画『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』の公開日が、2026年9月11日(金)に決定した。
1989年の『鉄男』以来、世界中の映画ファンに衝撃と熱狂を与えてきた塚本晋也監督。国際的評価を得た戦争三部作『野火』『漸、』『ほかげ』に続き、本作では加害者の視点から戦争の恐ろしい現実と拭いきれない痛みを描く。
原作はベトナム戦争に従軍したアレン・ネルソンが、自らの戦争体験と帰還後の葛藤を綴ったノンフィクション。ネルソン氏はその体験をもとに日本全国で1200回以上の講演を行い、「ほんとうの戦争」を語り続けてきた人物でもあり、その証言をもとに塚本晋也監督が「戦争加害者の傷」というテーマに真正面から挑んだ。塚本監督が「世界がキナ臭くなっている今だからこそ、必ず作らなければならない映画」と語る本作は、ニューヨーク、ベトナム、タイ、沖縄で撮影を敢行し、“戦争加害者の傷”というテーマに真っ向から取り組んだ衝撃作。


主人公は、貧困や差別から抜け出すために18歳で入隊したアフリカ系アメリカ人のアレン・ネルソン。彼がベトナムという苛烈な戦地で学んだのはただひとつ、いかに多くの人を殺せるか。考えることを奪われ、戦場で何のためらいもなく殺戮を繰り広げた。その対価として得たのは、ごくわずかな賃金とPTSD(戦争後遺症)だけだった。人の気配、腐敗臭、爆竹の音が、今夜も彼にフラッシュバックを起こさせる。23歳で家を追い出され、ホームレスとなったアレンをこの世につなぎ止めたのは、退役軍人病院でカウンセリングを行っていたダニエルズ医師の存在だった。
出演は、精神科医ニール・ダニエルズ役にアカデミー賞俳優ジェフリー・ラッシュ、アレン・ネルソン役にブロードウェイ俳優ロドニー・ヒックス、そして、アレンの活動をサポートする日本人・黒井役にリリー・フランキーと豪華なキャストが揃った。リリー・フランキーと塚本監督は、リリー・フランキーの映画デビュー作『盲獣vs一寸法師』で共演して以来の旧知の仲であり、2015年の『野火』以来のタッグとなった。本作ではすべてのセリフを英語で演じている。




▼リリー・フランキー コメント全文
塚本さんの映画に参加できることは何よりも誇らしいことです。塚本さんの作品は毎回すごくエネルギーがある。ものを作るってこういうことなんだなっていうのを痛感します。今、この映画の存在は大きいと思うし、特にこの映画が日本で作られていることも、すごく意味があると思います。この作品で描かれていたことが起きていたんだっていうことを、常に人は忘れてはいけない。前作の『野火』でもそうでしたけども、このことはやっぱり50年経っても、80年経っても、誰かが伝え続けなければならない。それを作品にし続けなければいけないと思います。
このたび公開された予告映像では、主人公アレンがベトナムの戦地で経験した生々しい加害の記憶と、帰還後にPTSDに苦しむアレンとダニエルズ医師とのカウンセリングの様子、そして講演活動を行う晩年のアレンの姿が交互に映し出される。4ヵ国撮影による圧倒的なスケール感と、塚本監督だからこそ描きえた、戦争と人間心理への深い洞察を垣間見ることができる映像となっている。

映画『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』は、2026年9月11日(金)より全国公開。

貧困や差別から抜け出すために18歳で入隊したアフリカ系アメリカ人のアレン・ネルソン。ベトナムという苛烈な戦地で学んだのはただひとつ、いかに多くの人を殺せるか。その対価として得たのは、ごくわずかな賃金とPTSD(戦争後遺症)だけだった。23歳で家を追い出され、ホームレスとなったアレンをこの世につなぎ止めたのは、退役軍人病院でカウンセリングを行っていたダニエルズ医師の存在だった。
監督・脚本・撮影・編集:塚本晋也
原作:アレン・ネルソン「「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」 ベトナム帰還兵が語る「ほんとうの戦争」」(講談社文庫刊)
出演:ロドニー・ヒックス、ジェフリー・ラッシュ、マーク・マーフィー、リリー・フランキー、タチアナ・アリ
配給:キノフィルムズ
©Mr. Nelson, Did You Kill People? Film Partners
2026年9月11日(金) TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
公式サイト nelsonsan.jp