ネット社会ならではの職業、インフルエンサーを⽣業とする⼥性を主⼈公にした、新感覚のジャパニーズ・ノワール『#ミトヤマネ』の特報映像が公開された。
世界中で⼈気を得るインフルエンサー、⼭根ミトを演じるのは、⼥優・モデルとして幅広く活躍する、⽟城ティナ。ネット社会の恐ろしさを描いた『VIDEOPHOBIA』で国内外の注目を集め、映画『PLASTIC』などの話題作の公開も控える宮崎⼤祐が監督を務め、現代社会の闇とも⾔える、デジタル、SNS社会の怖さを独特なセンスで描く。
この度公開された特報映像は、まるで本当に⼭根ミトのSNSを覗き⾒しているかのような縦型動画となっている。また、「ディープフェイクアプリ」によって⽇本中の⾄る所にミトの顔が溢れ出すという本作の設定にあわせて、カメラアプリ「SNOW(スノー)」のAIアバター機能を使って作られた4種類のティザー・ビジュアルも公開された。
インフルエンサーとしての⼈気を得る為に転落していく主⼈公、ミトを演じた⽟城は「ミトヤマネは透明なのにけばけばしくて無関⼼なのに執着にまみれていて、私がいつも⽇々演じている⼥の⼦の中のひとりでした。彼⼥の⽇々を演じる事になんの違和感もなく、名前も肩書きも、セリフも、書いてあるままに、できるだけ監督の意向に沿えるようにしました。彼⼥の考えてる事を何ひとつ理解できなくても演じられるであろう⾃分も少しこわいですが、ぜひ劇場で観ていただけると嬉しいです。」とコメント。また宮崎監督は本作について、「たった78分で⾃分の中のなにかが決定的に変わってしまう、そんな映画体験をお約束いたします」とコメントを寄せた。
【コメント(全文)】
▼⽟城ティナ
ミトヤマネは透明なのにけばけばしくて無関⼼なのに執着にまみれていて、私がいつも⽇々演じている⼥の⼦の中のひとりでした。彼⼥の⽇々を演じる事になんの違和感もなく、名前も肩書きも、セリフも、書いてあるままに、できるだけ監督の意向に沿えるようにしました。スクリーンの中で彼⼥をできるだけ記号のまま表せていたら、今この映画を作る意味があったのかな、なんて思っています。
インターネットに顔を載せないように、なんてもうお⺟さんに⾔われません。私の分⾝はもうインターネットに散らばっています。彼⼥の考えてる事を何ひとつ理解できなくても演じられるであろう⾃分も少しこわいですが、ぜひ劇場で観ていただけると嬉しいです。
▼宮崎⼤祐監督
思えばわたしはいままでずっと境界を越える表現に魅了されてきました。故郷の街の中にあるアメリカとの国境を越える旅はやがてシンガポールとの国境を越え、⼤阪では⾃⼰と他者の境界を越えていきました。
しかしここ数年、それよりもずっと早いペースで世界の境界は取り払われはじめました。では、さらに加速が進み、すべての境界が取り払われたあとの、その先にある消失点には⼀体何があるのだろう。そんな疑問から⽣まれたのがこの映画です。たった78分で⾃分の中のなにかが決定的に変わってしまう、そんな映画体験をお約束いたします。是⾮とも劇場で観て聴いてみてください。
映画『#ミトヤマネ』は、2023年初秋公開。
主⼈公の「ミトヤマネ」は絶⼤な⼈気を誇るカリスマ・インフルエンサーで、⽇々様々なSNS投稿をして⽣活を送っている。そんな姉を陰で⽀えているのは妹のミホだ。そんなある⽇、ミトが所属しているインフルエンサー事務所のマネージャーから、「ディープ・フェイク」アプリとのコラボ案件を持ちかけられる。アプリは⼤⼈気となり、世界中の⾄る所にミトの顔が拡散された。⼀⽅、ミトの顔を悪⽤する者も次々と現れる。そんな状況すら⾃分の⼈気につながると喜ぶミト。かたやミホはそんな状況を危惧していた。姉妹が辿り着く、予想だにしない衝撃の結末とは
監督・脚本:宮崎⼤祐
出演:玉城ティナ
配給:エレファントハウス
©2023「#ミトヤマネ」製作委員会
2023年初秋 公開
公式サイト mitoyamane.movie