Mar 16, 2022 news

不器用な大人達が集まるシェアハウス 映画『今はちょっと、ついてないだけ』予告映像が公開

A A
SHARE

作家・伊吹有喜の小説「今はちょっと、ついてないだけ」(光文社文庫 刊)を原作に、玉山鉄二主演、『パーフェクトワールド 君といる奇跡』の柴山健次が監督を務め、千葉県茂原市、長野県千曲市、愛知県幸田町、長崎県島原市の4都市と共に製作された映画『今はちょっと、ついてないだけ』。

この度、本予告映像が公開された。

映像では、玉山鉄二演じる表舞台から姿を消した人気カメラマンの立花、音尾琢真演じる家に居場所がない元テレビマンの宮川、深川麻衣演じる将来に悩む美容部員の瀬戸、そして団長安田演じる落ち目な芸人の会田、それぞれが“今はちょっと、ついてない”日々の中、シェアハウスで出会い、共に過ごし、ゆっくり心を休める様子が映し出される。4人が集うシェアハウス(千葉県茂原市※設定は中目黒)で淹れる香り立つ一杯のコーヒーに癒され、美しい緑に囲まれた北竜湖(長野県飯山市)でのカヤック、海を見渡すことのできる大三東駅(長崎県島原市)やドローンで撮影された美しい棚田(長野県千曲市)などの風景が心を満たす。

かつて自分をプロデュースした高橋和也演じる巻島との過去に囚われていた立花だったが、不器用な仲間たちとの時間が立花を少しずつ変えていく。そして、かとうかず子演じる立花の母が語りかける「そのうち、ええ運がくるでねぇ」の一言に、彼らの未来が少し感じ取れる。

さらに、本予告映像にて主題歌、奈良発のロックバンドAge Factoryの「First day song」が初披露された。原作にインスパイアされ、本作の主題歌として書き下ろした曲で、歌詞の「時計の針が今重なって、少しだけまた思い出す」は、主人公・立花が“心が本当に求めるもの”を重ねる日々に見出していく姿を表現している。

また先日2/26に開催された「映画のまち調布 シネマフェスティバル2022」にて、本作の世界最速上映が実施された。上映前のトークイベントには玉山鉄二、深川麻衣、柴山監督が登壇。玉山鉄二は「いま(の時代は)凄く閉塞感があって、一回失敗してしまうと、もしかしたら次のチャンスが巡ってこないかもしれない。リスタートを切るのが怖い、そんな社会になっている最中、ポンと背中を押してもらえるような作品になっていると思う」と語り、深川麻衣は「あの時こうしていればよかったとか、あの道を選択していればよかったな、と誰しも思うことがあると思う。でもどんな自分の選択もこれでよかったんだ、遠回りしたからこそ見える景色があるんだ、と気づかせてくれる話」とコメント。

2016年に原作と出会い、自ら映画化の許諾に動いた柴山監督は、「世の中にはがんばれ、という作品が多すぎると思っていたけれど、生きているだけで頑張っていない人はいないと思う。この物語は、がんばれがんばれとは言わない。でも、ちゃんと見守ってくれているんです。そんな優しさが映画を通して伝われば嬉しい」と語り、本作への3人の熱い想いを感じる最速上映イベントとなった。

映画『今はちょっと、ついてないだけ』は、4月8日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開。

作品情報
映画『今はちょっと、ついてないだけ』

かつて、世界の秘境を旅するテレビ番組で、一躍脚光を浴びた「ネイチャリング・フォトグラファー」の立花浩樹。バブル崩壊で全てを失ってから15年、事務所の社長に背負わされた借金を返すためだけに生きてきた。必死に働き、完済し、気付けば 40代に。夢も、恋も、何もかも諦めた日々を過ごすだけのある日、母親の友人から写真を撮ってほしいと頼まれた立花は、撮影を通して、忘れていたカメラを構える喜びを思い出す。もう一度やり直そうと、上京して、住み始めたシェアハウスには、同じように人生に敗れた者たちが集まっていた。住人たちと過ごす時間の中で、「心より欲しているものは何か」を見つめなおそうとする。

監督/脚本:柴山健次

原作:伊吹有喜「今はちょっと、ついてないだけ」(光文社文庫 刊)

出演:玉山鉄二、深川麻衣、音尾琢真、団長安田、高橋和也 ほか

配給:ギャガ

©2022映画『今はちょっと、ついてないだけ』製作委員会

2022年4月8日(金) 新宿ピカデリーほか全国公開

公式サイト gaga.ne.jp/ima-tsui