Apr 07, 2023 news

池松壮亮が一人二役 2人のピアニストを演じる 冨永昌敬監督最新作 映画『白鍵と黒鍵の間に』

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舞台は昭和末期、夜の街・銀座。2人のピアニストの運命が大きく狂い出す一夜を描く、冨永昌敬監督最新作 映画『白鍵と黒鍵の間に』のティザービジュアル、特報映像が公開された。

主演は、『ちょっと思い出しただけ』から『シン・仮面ライダー』まで、いまや日本映画界に欠かせない実力派俳優、池松壮亮。池松は、未来に夢を見る「博」と夢を見失っている「南」という2人のピアニストを、一人二役で演じる。

初めてピアニスト役を演じる池松は、半年間をかけピアノを練習。劇中に登場する「ゴッドファーザー 愛のテーマ」はすべて池松本人が演奏している。

原作はジャズミュージシャンで、エッセイストとしても才能を発揮する南博の『白鍵と黒鍵の間に-ジャズピアニスト・エレジー銀座編-』。ピアニストとしてキャバレーや高級クラブを渡り歩いた3年間の青春の日々を綴った回想録だが、共同脚本を手がけた冨永昌敬監督と高橋知由が、南博がモデルの主人公を「南」と「博」という2人の人物に分け一夜の物語に大胆にアレンジした。

南は才能にあふれているが、夜の世界のしがらみに囚われて夢を見失ってしまったピアニスト。博は希望に満ち、ジャズマンになりたいという夢に向かって邁進する若きロマンチスト。池松壮亮によって演じられる2人の主人公の、時にすれ違い、時にシンクロするカードの裏表のような関係が描かれる。

■冨永昌敬監督 コメント
原作者の南博さんと、主人公「南博」を演じた池松壮亮くんに感謝します。かつて銀座のナイトクラブでピアノにかじりつき、三年間「あの曲」を弾き続けた南さんと、この映画のために半年間スタジオに通って「あの曲」を練習してくれた池松くんに、心から敬意を表します。『白鍵と黒鍵の間に』のテーマは、仕事と自分です。また、一人二役とは、単独の俳優が二つの異なる人格を演じ分けることを指しますが、この映画はその語義を問い直すものに仕上がりました。南さんの若き日の三年間を一晩の出来事として描く脚本には、高橋知由くんが力を貸してくれました。私たちは今日、「一人二役」と「三年一晩」の迷宮の中から、このユニークな作品の誕生を映画ファンのみなさんにお知らせします。

■池松壮亮 コメント
今作を共に創り上げた冨永監督とキャストスタッフと共に、この素晴らしい作品を届けることができることを誇りに思います。時代の移ろいの間に、沈黙や静寂の隙間に、人生の隙間に、音楽があること。映画があることをこの作品は言葉よりも雄弁に、優雅に、独創的に、時にユーモアを交えて語ってくれます。是非映画館で浸って、酔いしれて、心の隙間を埋めてもらえることを願っています。この世界には音楽や映画によって埋められる何かがあると信じています。

映画『白鍵と黒鍵の間に』は10月6日(金)よりテアトル新宿ほか全国公開。

作品情報
映画『白鍵と黒鍵の間に』

舞台は昭和末期、夜の街・銀座。未来に夢を見る「博」と夢を見失っている「南」。2人のピアニストの運命が大きく狂い出す一夜を描く物語。ジャズピアニスト志望の博が場末のキャバレーで、ひょんなことから「ゴッドファーザー 愛のテーマ」を演奏するが、その曲が大きな災いを招くとは知る由もなかった。“あの曲”をリクエストしていいのは銀座界隈を牛耳るヤクザの会長だけで、演奏を許されているのも会長お気に入りの敏腕ピアニスト、南だけだったのだ‥‥。

監督:冨永昌敬

出演:池松壮亮

原作:南博「白鍵と黒鍵の間に-ジャズピアニスト・エレジー銀座編-」

配給:東京テアトル

©2023 南博/小学館/「白鍵と黒鍵の間に」製作委員会

2023年10月6日(金) テアトル新宿ほか全国公開