ケリー・ライカート監督作品、映画『ファースト・カウ』が日本公開される。
現代アメリカ映画の最重要作家と評され、今世界中で最も高い評価を受けている監督のひとりであるケリー・ライカート監督。1964年、フロリダ州マイアミで生まれた彼女は、1994年の『リバー・オブ・グラス』でデビュー。その後長らく、日本で彼女の作品を観られる機会は限られていたが、2021年に特集上映が行われると、その作品性の高さから異例の満席回が続出。本作で初めてケリー・ライカート作品が日本の劇場で全国公開される。
『ファースト・カウ』は、第70回ベルリン国際映画祭金熊賞にノミネートされたほか、世界中の映画祭で計157部門にノミネート、27部門を受賞。さらに『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノ監督は「私には決して真似のできないものであって、とてつもなく、うらやましい」と、その才能を羨望。他にもジム・ジャームッシュ、トッド・ヘインズ、濱口竜介ら、世界の名だたる監督たちも本作を称賛。本国では配給をA24が担った。
物語の舞台は西部開拓時代のオレゴン州。アメリカン・ドリームを求めて未開の地にやってきた料理人のクッキーと、中国人移民のキング・ルー。共に成功を夢見る2人は自然と意気投合し、やがてある大胆な計画を思いつく。それは、この地に初めてやってきた“富の象徴”である牛からミルクを盗み、ドーナツで一攫千金を狙うという、甘い甘いビジネスだった。
原作は、これまでケリー・ライカート作品の脚本を多数手がけてきたジョナサン・レイモンドの小説「The Half-Life」。長年の構想の末この度ついに映画化が実現した。映画の冒頭には、詩人ウィリアム・ブレイクの言葉「鳥には巣、クモには網、人間には友情」が引用され、ドーナツ作りを通して2人の男の間に少しずつ友情が芽生えていく過程を美しく描く。
映画『ファースト・カウ』は、2023年12月22日(金)より全国公開。
西部開拓時代のオレゴン州。アメリカン・ドリームを求めて未開の地にやってきた料理人のクッキーと、中国人移民のキング・ルー。共に成功を夢見る2人は自然と意気投合し、やがてある大胆な計画を思いつく。それは、この地に初めてやってきた“富の象徴”である牛からミルクを盗み、ドーナツで一攫千金を狙うという、甘い甘いビジネスだった。
監督・脚本: ケリー・ライカート
出演:ジョン・マガロ、オリオン・リー、トビー・ジョーンズ
配給:東京テアトル、ロングライド
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2023年12月22日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国公開