2021年の“ゲームストップ株騒動”を元にした映画『ダム・マネー ウォール街を狙え!』の日本公開が決定し、主演ポール・ダノと監督クレイグ・ギレスピーのコメントと場面写真が公開された。
2021年初頭、アメリカの金融マーケットが激震する前代未聞の大事件が発生。ネット掲示板に集った小口の個人投資家たちが、時代遅れで倒産間近と囁かれていた、実店舗によるゲームソフトの小売り企業・ゲームストップ社の株をこぞって購入、同社を空売りしていたヘッジファンドに大損害を与えた。
本作の原作は、『ソーシャル・ネットワーク』の原作者でもあるベン・メズリックがそんな一件を描いたノンフィクション「The Antisocial Network」。映画では、原作をもとに、ゲームストップ株に全財産を投じたごく平凡な会社員キース・ギルに焦点を当て、事件の驚くべき内幕を描き出す。キース・ギルを演じるのは、『フェイブルマンズ』での好演も記憶に新しい、ポール・ダノ。
監督は『クルエラ』『アイ、トーニャ史上最大のスキャンダル』のクレイグ・ギレスピー。監督がこの物語に惹かれた理由の一つに「すべての出発点はキャラクター」と答えるほど、登場人物のキャラクターは個性的。主演のポール・ダノのほか、ピート・デヴィッドソン、ヴィンセント・ドノフリオ、アメリカ・フェレ―ラ、ニック・オファーマン、アンソニー・ラモス、セバスチャン・スタン、シャイリーン・ウッドリー、セス・ローゲンと豪華でユニークなキャストが集結する。
【コメント】
▼クレイグ・ギレスピー
息子は早い段階でゲームストップ株へ投資をしていたので、一連の出来事を逐一体験していた。当時のアメリカは、新型コロナウイルスにより与えられた孤立感や社会的不安が深刻な問題になっていた。そこに現れた “ローリング・キティ”。ゲームストップ社の株がただ好きな、誠実で謙虚な平凡な男。このヒーローらしからぬヒーローが、世間の人々を夢中にさせ、感情を疲弊させ、ときに陶酔感を与えた。私は息子を通して、ゲームストップの物語のスリルや興奮、恐怖を味わった。“ゲームストップ株騒動”は単なる株取引の話ではない。
▼ポール・ダノ
初めて脚本を読んだときすごい物語だと思いました。彼(キース・ギルこと“ローリング・キティ)には独特のスピリットがあり、彼の動画が一番の決め手でした。初めて見た瞬間「この人と一緒に時間を過ごしたいな」と思い、キャラクターに共感し続けました。
映画『ダム・マネー ウォール街を狙え!』は、2024年2月2日(金)より全国ロードショー。
コロナ禍まっただ中の2020年。米マサチューセッツ州の平凡な会社員キース・ギルは、全財産の5万ドルをゲームストップ株につぎ込んでいた。アメリカ各地の実店舗でゲームソフトを販売するゲームストップ社は業績が低迷し、倒産間近のボロ株と見なされていたが、キースは赤いハチマキを巻き、ネコのTシャツ姿の“ローリング・キティ”という別名義で動画を配信し、この株が著しく過小評価されているとネット掲示板の住民に訴える。すると、キースの主張に共感した大勢の個人投資家がゲームストップ株を買い始め、2021年初頭に株価はまさかの大暴騰。同社を空売りしてひと儲けをもくろんでいた金融業界の大富豪たちは巨額の損失を被った。やがてSNSに集った無力な一般市民が、この世の富を独占するウォール街のエリートに反旗を翻したこのニュースは、連日メディアをにぎわせ、全米を揺るがす社会現象に発展。しかし一躍、時の人になったキースの行く手には、想像を絶する事態が待ち受けていた‥‥!
監督:クレイグ・ギレスピー
原作:ベン・メズリック「The Antisocial Network」
出演:ポール・ダノ、ピート・デヴィッドソン、ヴィンセント・ドノフリオ、アメリカ・フェレ―ラ、ニック・オファーマン、アンソニー・ラモス、セバスチャン・スタン、シャイリーン・ウッドリー、セス・ローゲン
配給:キノフィルムズ
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2024年2月2日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
公式サイト dumbmoney