Sep 17, 2016 interview

NHKテレビ小説『とと姉ちゃん』に出演するなど、緒方賢一は今も様々なチャレンジを続けている

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平野

実は私と緒方さんが最後にあったのはもう「昭和」の昔。「平成」になってからお会いするのはこれが初めてなんですよね。ほぼ30年ぶりにお会いして、いくつか「謎」があったので、それを聞かせていただけますか?

緒方

え~、なんだろう、怖いな(笑)。

平野

まずは、ファッションについて。緒方さん、とてもファッショナブルになりましたよね。モード系というか……。正直、昔はそこまで服装に気を使っていなかったようなイメージがあったので驚きました。

 

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緒方

それはかみさんの影響ですね。わりと厳しくて(笑)。昔は「こんな高いもの着れないよ」とか反発していたのですが、いつの間にか感化されてしまったなぁ。お洒落になったように見えるのであれば、全て彼女のおかげです。

平野

とてもお似合いですよ~。そしてもう1つの「謎」……というか、会ったらお聞きしようとおもっていたのが、5年ほど前に入院されたそうですね。

緒方

尿管結石になっちゃって、砕いても砕いても石ができるようになっちゃったんですよ。それでおかしいなって検査したら腎盂癌だということが分かって。ただ、そのときは舞台の真っ最中だったんで我慢しました。血尿がガンガンでるのに、別に痛くはならないんですよね(笑)。ただ、実際はけっこうヤバかったみたいで、舞台が終わったらすぐに病院に叩き込まれました。その後、手術で左腎臓を摘出……と言うと大げさに聞こえますが、内視鏡の手術程度で済みました。

平野

緒方さんが無事で本当に良かった。ちなみに手術の前後で人生観が変わるというようなことはありましたか? ほら、世界が美しく感じられるようになったとかよく言うじゃないですか。

緒方

そういう感覚は子供の頃から持っていたので、改めて世界が……というのはなかったかな。ただ、家族を大事にしなくちゃいけないなとは強く思いました。舞台を最重視するあまり、家庭を顧みない時期もあったので。

また、その後、突然血圧が200を越えて動けなくなったり、痛風をやっちゃったりとか、健康周りでいろいろトラブルがあって、2013年に30年近くずっと座長をつとめていた劇団すごろくを退団しました。

平野

ご家族のために、そういう決断をされたのですね……って、あれ?

緒方

そう、何だかんだでまた今度の9月に芝居をやることになりました(笑)。

平野

やっぱり演劇は辞められないんですね。今度はどんな舞台なんですか?

緒方

とにかくギャグ。特に私の役は本当にギャグ満載です。作家が書いてきた脚本の時点でギャグだらけなんですが、それを昇華しつついろんな+αができるように企んでいます。「写真を見るとフォットするな~」とか、しょうもないのばっかりなんですけど、これを最高のタイミングと間合いでやって笑いを取りたいですね。

平野

そうそう、舞台ではありませんが、今年はテレビドラマにも登場されましたよね! NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』に洋裁店の店主としてゲスト出演されました。

緒方

声優事務所から独立してフリーになったこともあって、これまであまり営業していなかった方面からもお仕事をいただけるチャンスがあって、それで運良くやらせていただけることになりました。上京してきたころはいつかはテレビにという気持ちがありましたから、苦節55年、ついに実現したな、という気持ちです。今後はこういった仕事ももっと増やしていきたいなと思っています。

平野

「声優」としてはいかがですか? 今後やっていきたいこと、あるいはこれは無理というものがありましたら教えてください。

緒方

やっぱり二枚目キャラは無理だよね(笑)。『大空魔竜ガイキング』でやったハヤミ・ブンタは体格の良い二枚目だったんだけど、収録中は何度も「もう少し若い感じになりませんか?」って言われちゃって辛かった。僕ができるのは、せいぜい二枚目半かな。

その上で、今後もいろいろな役をやっていきたいなぁと思っています。ギャグキャラも含め、人生のいろいろな側面を表現できるような役者でありたい。ただ、やっぱりギャグはその中心。これがなければ僕は死んだも同然ですから。頼まれなくてもやりますよ(笑)。

平野

もちろん期待しています!

 

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構成 / 山下達也  撮影 / 江藤海彦

 

 

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■豪華ベテラン声優が一同に集結!10月15日(土)朗読劇
『モレンジャーV(ファイブ)』開催!

【作品紹介】
人生も後半にさしかかった残尿感を残る導かれし男たちの物語・・・

ある夜、ベランダで巨大隕石が飛んでくるのを目撃した高橋譲二は その日を境にひどい残尿感に襲われるようになる。
高橋が泌尿器科を訪れると、そこには同じ理由で診察に訪れたおっさんが5人。
彼らは5次元世界から迷い込んだ99の「魔」を倒すために選ばれた、 残尿感のもとに導かれしモレンジャ―V(ファイブ)だった!

人生も後半戦にさしかかった5人のおっさんたちが、昏迷する日本に放たれた「魔」に立ち向かう!
残尿感に苛まれながら彼らは今日も「魔」と戦う!

全人類に贈る、壮大なるヒューマン・アドベンチャーが 今、始まる――…。

【出演キャスト】

井上 和彦:高橋 譲二 役(モレンジャ―Vのリーダー的存在。50歳。)
森川 智之:若林 正夫 役(唯一の既婚者。妻と二人の子供を持つ父親。51歳。)
水島 裕 :島村 淳 役 (ラーメン店経営。ロリコン。44歳。)
緒方 賢一:足立 進 役 (母と二人暮らし。物静かで気が弱い。女と無縁。)
山口 勝平:安田 一平 役(自宅警備員。親のスネをかじっている。39歳。)

山寺 宏一(声の出演のみ): おやじだらけのモレンジャーVナレーション担当

■朗読劇『モレンジャーV(ファイブ)』公演&チケット発売情報

10月15日(土)
昼公演: 15:00開演/夜公演: 19:00開演
料金:《前売》6,800円
    《当日》7,300円
会場:光が丘IMAホール
住所:東京都練馬区光が丘5丁目1-1
チケット販売:イープラス9月10日(土)AM10時~発売開始!
http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002200980P0030001

 

 

プロフィール

 

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緒方賢一(おがたけんいち)

1942年生まれ。福岡県出身。趣味:ゴルフ、特技:舞台演出。代表的な出演作品としては『忍者ハットリくん』(獅子丸)、『名探偵コナン』(阿笠博士)、『はじめてのこくご ことばあ!』(おがちゃん)、『あたしンち』、『うる星やつら』、『らんま1/2』のお父さん役など。

 

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平野文(ひらのふみ)

1955年東京生まれ。子役から深夜放送『走れ!歌謡曲』のDJを経て、’82年テレビアニメ『うる星やつら』のラム役で声優デビュー。アニメや洋画の吹き替え、テレビ『平成教育委員会』の出題ナレーションやリポーター、ドキュメンタリー番組のナレーション等幅広く活躍。’89年築地魚河岸三代目の小川貢一と見合い結婚。著書『お見合い相手は魚河岸のプリンス』はドラマ『魚河岸のプリンセス』(NHK)の原作にも。

 

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