Jul 27, 2017

インタビュー

浜辺美波×北村匠海 “僕”に似ている二人だからこそ生まれたフシギな信頼関係。

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桜良ちゃんはまさに私の理想です(浜辺)

 

──それぞれの役を演じる上で特に大切にしていたことがあれば教えてください。

北村 自分の世界にこもっていた【僕】が、桜良と出会ったことでだんだん心を開いていく過程を繊細に表現できたらな、と思っていて。桜良への気持ちの変化も、お芝居の上で徐々に見せていけるように監督にご指導いただきながら演じました。【僕】の少しずつ成長して行く姿をお見せしたいというのが自分の中での目標でもありました。

浜辺 【僕】は桜良に影響されて徐々に変わっていくんですけど、変わりたくなくて足掻いている葛藤などもスクリーンを通して伝わってきて、北村さんのお芝居はとても勉強になりました。私は桜良のことを笑顔が印象的な女の子なんだろうなって想像していたんです。病を抱えているけど、明るくて、前向きで、人を心配させないためによく笑う子。そんな桜良を私は眩しく感じたし、知れば知るほど好きになっていって。桜良はまさに私の理想が詰まった人なんです。

 

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──北村さんは【僕】に投影できる部分が多かったと先ほどおっしゃっていましたが、浜辺さんは自分と正反対の桜良に重なるところはありました?

浜辺 あえて言うのなら、心配させないために大丈夫じゃなくても笑っちゃうところとか、辛いときほど笑顔になってしまう部分でしょうか。でもやっぱり、浜辺美波とは異なる部分が多いからこそ、私なりの桜良を演じられたのかなって。

北村 完成した作品で初めて目にするシーンも多かったのですが、特に桜良の見せる笑顔はやっぱり印象的でした。辛いからこそ笑う、人のために笑顔を見せる、でもその裏にある弱さも垣間見えて。特に終盤で、病室にひとりでいる桜良がこれまでにない弱さを見せるシーンは美波ちゃんの放つオーラが伝わって来て、共演者である僕も心に迫るものがありました。

 

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浜辺 私もあの病室で本音を見せるシーンには特に思い入れがあるので、そう言っていただけるとうれしいです。病室から【僕】へ電話をかけて、話しているうちにずっと隠していた思いが溢れてしまう場面があるのですが、それって桜良なりのSOSなんですよね。いつもと同じ元気な桜良っぽいけど、隠しきれない思いをどうにじませるか、監督にご指導していただきながら演じきることができたんじゃないかな、と思います。

 

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涙を流すシーンはぶっつけ本番で臨みました(北村)

 

──この作品のキーアイテムである『共病文庫』(劇中に登場する桜良の闘病日記)を読んで、【僕】が涙を流すシーンもスクリーンの向こうから思いが伝わってくるようでした。

北村 あの場面は脚本を読んだときから、絶対に大変な撮影になるだろうな、と覚悟していたと同時に、楽しみでもあったんです。現場に入ってから気持ちを作ろうと決めて、撮影がスタートするまでは僕自身も『共病文庫』の内容を事前に頭に入れないようにしていて、まっさらな気持ちでページを開いたら、読むうちに自然と涙が溢れて来ました。撮影前は不安もあったけれど、リアルな芝居が出来たんじゃないかな、と。僕も【僕】を演じられて成長出来たと思うことがたくさんありますし、桜良が美波ちゃんで良かったなと思います。

浜辺 ありがとうございます。先輩である北村さんにそんな風に言ってもらえて嬉しいです……。

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