毎回「私はヘタだなぁ」って。でも、引きずらない性格なので!
──川栄さんも、もっといろんな共演者の方と絡む演技をしたかったんじゃないですか?
そうですね。東出さんや池松さんがどんなお芝居をするんだろうって楽しみで、実際お会いしたら皆さんお芝居が上手だし、個性的で独特な雰囲気を持っていてすごくかっこよかったです。でも結局1、2回くらいしかお会いできなかったし、全然お会いしていない方もたくさんいて、それは残念でした。ただ逆に、皆さんがどんなお芝居をしていたかを知らなかったので、出来上がった作品を見た時は本当に視聴者のような気持ちで楽しめましたね。
──では、撮影以外で現場でのエピソードなどは?
それがないんですよ…、撮影もあっという間に終わっちゃいましたし。神戸牛を食べたくらいかな。
──(笑)。では、『デスノート Light up the NEW world』を見た川栄さんの感想を聞かせてください。
本当に皆さんの個性が出ていたというか、キャラクターがすごく生かされていたと思います。みんなが悪者ではなく、正義感もみんな持っていますし。あと、死神の映像も迫力がありましたね。私が昔から見ていた『デスノート』の世界観もそのままあって、とても楽しめました。
──この作品、さらなる続編はありますかね?
どうなんでしょう? でも、今回はノートが6冊だったので、もし次があるなら10冊に増えたりしたら面白いかな?
──かなり大変なストーリーになりそうですね…。もしそこにまた川栄さんが出演するなら、ノートを使う側とそれに立ち向かう側、どちらの役がいいですか?
うーん…、使う側かな。せっかく『デスノート』に出るんだし、やっぱりノートに名前を書きたいです(笑)。
──ところで、このデスノートは名前を書かれた人間が死ぬという設定ですが、川栄さんはこんなノートがあったらいいなと思うものはありますか?
……何でもやってくれるノートかな?
──自分の代わりに? 何をやらせるんですか?
仕事(笑)。役が全部インプットされると言うか、“書いたらその人になれる”みたいなノートがあれば。
──(笑)。さて、川栄さんの映画出演は2012年の『劇場版 私立バカレア高校』以来2作目。前作から4年経って、お芝居への取り組み方も大きく変化したと思います。
『バカレア』を撮った時は、何がなんだかよく分かっていなくて。「撮影します」と言われても「何を撮るの?」みたいな(笑)。わけが分からない状態だったので、ちゃんと「映画に出るぞ」という認識で挑んだのは今回は初めてですね。
──そんな状態だったのが、今ではドラマや舞台など多数の作品に出演し活躍されています。視聴者側から見ると、女優としてとても順調にステップアップしている印象を受けるのですが。
昨年AKB48を卒業して、それから1年いろんなことをやらせてもらいました。毎回それぞれ結構違う役柄だし、目標にしていた朝ドラ(連続テレビ小説「とと姉ちゃん」)にも出られて、舞台も今度2回目をやるので、本当にありがたいなと思っています。
──川栄さんの中でも、女優として成長できている感覚がありますか?
そういうのは本当にないんです。毎回「ヘタだなぁ…」と思いながらやっています。ただ、あまり引きずらない性格なので、すぐに切り替えて「よし、じゃあ次頑張ろう!」って(笑)。
──では最後に、「otoCoto」は電子書籍なども扱う情報サイトなので、川栄さんの好きな本を挙げていただけますか?
私、本はあまり読まないんですよね。読むのは絵本くらいかな。
──それは小さい頃ですか?
いえ、今も読みます。絵本が好きで、友達からプレゼントしてもらったりとか。それも鉛筆で描いたようなシンプルな作品が好きなんですよ。
──ストーリーはどんな系統のものが好きですか?
感動する系ですね。私はあまり泣きませんですけど(笑)。あと、勇気や元気がもらえる本も好きです。そんなにヘコむタイプじゃないけど、見たらやっぱり元気になります!
取材・文/左藤 豊
撮影/名児耶 洋
川栄李奈(かわえい・りな)
1995年2月12日生まれ。神奈川県出身。2010年にAKB48のメンバーとしてデビュー。2015年に卒業し、その後は女優業を中心に活躍中。主な出演作に連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(16年)、「早子先生、結婚するって本当ですか?」(16年)、「死幣―DEATH CASH―」(16年)など。映画出演は「劇場版 私立バカレア高校」(12年)以来2作目。舞台「AZUMI幕末編」(15年)では主演を務め、その反響の大きさから舞台「あずみ 戦国編」(16年11月)でも主演を務めることが決定している。
「ノートに名前を書かれた人間は死ぬ」というセンセーショナルな設定で2人の天才の対決を描いた大人気コミック『DEATH NOTE』。メガヒットを記録した実写映画から10年を経て、続編が完成! 世界を震撼させたキラ事件から10年、再び犯罪者の大量不審死が発生する。“新生キラ”出現を察知したICPO(国際刑事警察機構)は、日本の警視庁の要請を受け、キラ事件を解決した名探偵Lの後継者・竜崎(池松壮亮)を派遣する。その夜、渋谷では若い女・青井さくら(川栄李奈)がデスノートで人々を無差別に死に追いやっていた。捜査官の三島創(東出昌大)らは現場に急行しノートを確保、そしてノートに憑く死神から「人間界に同時に存在していいデスノートは6冊まで」というルールと、まさに今6冊がもたらされていることを聞き出す…。『GANTZ』シリーズや『図書館戦争』シリーズなどを手掛けた佐藤信介監督が原作と前作のスピリットを受け継ぎ、新たな頭脳戦を描く!
原作:大場つぐみ・小畑健(集英社ジャンプ コミックス刊)
監督:佐藤信介
企画・プロデュース:佐藤貴博
脚本:真野勝成
出演:東出昌大 池松壮亮 菅田将暉 川栄李奈/戸田恵梨香/中村獅童/船越英一郎ほか
主題歌:安室奈美恵「Dear Diary」 劇中歌:安室奈美恵「Fighter」
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト
http://deathnote2016.com
©大場つぐみ・小畑健/集英社 (C)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS
10月29日(土)全国拡大ロードショー
「DEATH NOTE」原作/大場つぐみ 漫画/小畑健
2003~06年に「週刊少年ジャンプ」で連載され、社会現象となるほどのヒットを記録。実写映画、アニメ、テレビドラマ、ミュージカル、小説など多彩なメディアミックスも行われた。このノートに名前を書かれた人間は死ぬ――死神リュークの気まぐれで地上にもたらされた1冊の“デスノート”をめぐって、互いに正義を掲げるエリート学生・夜神月と世界的名探偵・Lの2人が壮絶な戦いを繰り広げる。
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