生きる強さを感じる瞳
ーー山田さんが演じられたアシㇼパさんも格好よかったです。最初にアシㇼパ役に決まった経緯を教えていただけますか?
実写化のニュースが出ていて、もう配役は決まっているんだと思ってたので、お話をいただいた時はとても嬉しかったですね。恐らく、原作と年齢が違うとか、身長が違うとか、言われるだろうと覚悟していました。だけど、”それって私が考えることでもないな”って思って(笑)。決めてくださった制作陣の期待を裏切らないように、しっかり取り組もうと思いました。
ーープロデューサー陣によると、山田さんは、目力の強さがアシㇼパに通じているという印象だそうですよ。
ありがとうございます。15歳ぐらいの時、まだそんなに仕事の経験がなく、CMのオーディションで初めて受かったときに「目力がすごいですね」って言ってもらって、初めて自分に言葉が当てはめられたことが、すごく嬉しかったんです。
目力の強さは、持って生まれた部分でもあると思うんですが、”自分にしかできないことがあるんだ”って思えてから、”芝居が楽しいな”って思い始めたので、目力が強いと言ってもらえるのは嬉しいです。
ーー山田さんが考えるアシㇼパは、どんなイメージの人物ですか?
とても生きる力がある。少女とは思えないぐらい過酷で壮絶な人生を過ごしていた子なので、本当にしっかりしている。そして”自分がこうあるべきだ”とか、”こうしていかなきゃいけないんだ”っていう周りからの圧みたいなものが、彼女自身には届いているけど、折れずにしっかりと自分の人生に向き合って生きていく様がすごくかっこいいですね。
ーー壮絶といえば、山田さんも今まで映画やドラマで演じられた役柄も、なかなかハードなキャラクターが多いですよね。山とか村にいるといったイメージがありました。
そうなんです、山が多いです。あと生贄にもよくなっています。結構、そういう役が続いてますよね。でも、結構どの作品でも”生きていく強さがある顔をしている”みたいなことを監督に言ってもらうことがあるんです。この子なら山で生きていけそう、生命力がある(笑)みたいな感じで起用していただくことも多いです。