映画の未来
池ノ辺 今後、映画はどうなっていくんでしょうね。
山田 映画そのものは今後も残っていくと思いますし、映画館という環境で作品を鑑賞する文化も続いていくと思います。それに現在では、映画館で上映すされるコンテンツも映画だけに限らず、いわゆるODS (Other Digital Stuff) のような舞台や音楽公演など映画以外のコンテンツも増えてきています。映画館はさまざまなジャンルへと広がっているので、今後も映画は続いていくと思います。
池ノ辺 そういえば、足利の映画館はどうしたんですか。
山田 すでに足利の映画館は、クローズしちゃいました。
池ノ辺 もう映画館はやらないんですか。
山田 いや、映画館ビジネスは本当に難しいですよ。人口は間違いなく減っていますから、どうしたって影響を受けるし、特に地方は大変だと思います。
池ノ辺 シネマコンプレックスもすごいですが、特に単館系で頑張っているのは本当にすごいと思いますね。
山田 でも映画館で映画を観るというのは一つの大切なエンターテインメントなので、なくなってほしくないし、良い映画が公開され、お客さんが大画面で作品を鑑賞する文化は、これからも変わらず残って欲しいと思います。

池ノ辺 そういうことですね。では最後の質問です。山田さんにとって映画って何ですか?
山田 これだけの時間、自分の人生の半分以上をそこに費やしてきたわけですから、自分の人生みたいなものですね。だって家族といるより長い時間、会社にいて会社のスタッフと一緒に映画に関わってきているわけだから、体に染み込んじゃいますよね (笑)。
池ノ辺 体にワーナーのマークがいっぱい入ってますよ(笑)。でもこうした大変な時期に代表という重要な役割を担っているというのは、それはそれできっと意味があることなんでしょうね。 まさしく、「ワーナー ブラザース ジャパンを最後まで見届けた男」ですね。お疲れ様でした。
インタビュー / 池ノ辺直子
文・構成 / 佐々木尚絵
撮影 / 立松尚積
元ワーナー ブラザース ジャパン合同会社 映画部門代表
1993年にワーナー・ブラザース映画へ入社。大阪支社での劇場営業を皮切りに、多岐にわたる役職を歴任した。その後、日本事業の上席執行役員、映画部門代表、バイスプレジデントとして、洋画・邦画を合わせ700作品以上を配給。累計興行収入は6000億円を超え、日本の映画興行界に多大な足跡を残した。同社が2025年12月31日をもって日本国内での劇場配給業務を終了したことに伴い、2026年3月31日付で退任。

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権利元:ワーナー ブラザース ジャパン
ブルーレイ&DVD発売元/販売元:ハピネット・メディアマーケティング
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