May 21, 2026 interview

元ワーナー ブラザース ジャパン 映画部門代表 山田邦雄が語る (2)  衝撃だった『マトリックス』などの大ヒット作品と共に歩んだ33年

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衝撃の『マトリックス』をはじめとする思い出の作品たち

池ノ辺 山田さんは、ワーナー作品の中で、何が一番印象に残っていますか?

山田 それぞれいろんな思い入れがあるけれど、やっぱり『マトリックス』を最初に観たときの、あの衝撃はなかなかでした。

池ノ辺 すごかった?

山田 試写で観たとき「なんだこれ⁉︎」と思いましたね。鳥肌が立った。「こんな映像ができるの? 」と思ったし。

池ノ辺 そうすると一番は『マトリックス』?

『マトリックス』© 1999 Village Roadshow Films (BVI) Limited. (C) 1999 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

山田 そうですね。あとは『A.I.』。キューブリックの生前の企画をスピルバーグが映画化したわけですけど、ご存知のとおり公開前にはハーレイ・ジョエル・オスメントが立っているビジュアル以外宣材が何もなくて、これをどうやって宣伝するんだ? と苦労したのを覚えています。公開半年前の正月の新聞広告を、見開き30段カラーで打ってみたりね。日本は「感動」で持っていって‥‥。あとは『オーシャンズ11』。宣伝であのメンバー、ジョージ・クルーニーとブラッド・ピットとマット・デイモンを来日させたけど、あの3人が並んで立つだけでも普通のスタジオじゃできない。あんなことができるワーナーは、やっぱりすごいと思いましたね。本当に1本1本思い入れはあるけど、最初に観たときの衝撃ということでは『マトリックス』かな。あれは本当に忘れられないです。

池ノ辺 作品も相当な数をやってきましたよね。

山田 600本以上の作品ですから興収だけでも7000億円くらいは行ってるんじゃないですか。もちろん僕がということではなくて33年間の洋画・邦画含めて会社が積み重ねていった数字ということですが。

池ノ辺 この何カ月間かは映画部門の代表として、これまでワーナーで働いていた人たちの今後を見届けて、ということだったと思いますが、山田さんご自身の今後は決まっているんですか。

山田 まだ決まってはいませんが、もう少しこの業界に残って仕事はしたいなと思っています。

池ノ辺 山田さんの後任は?

山田 僕の後任として、もともと「20世紀フォックス」の代表でいたジェシー・リーが今、ワーナーの韓国の映画の代表をやっていて、日本語もできるということで、韓国と兼務で僕の後任になります。といっても邦画だけですが。

池ノ辺 邦画はどこで配給するんですか?

山田 邦画は自社では配給・宣伝することができないので、その都度、東宝さん、東映さん、松竹さんにお願いするか、さらに別の配給会社にお願いすることになると思います。作品ごとに配給会社を決めることになると思います

池ノ辺 山田さんはワーナーの33年間の思いを持って見届けて、次の場所に引き継いでいくということですね。